それに伴い、店頭に建つエルヴィスの銅像も移動されることとなった。
閉店の日、店頭でエルヴィス大好き人間たちがお別れライヴを行い、僕と娘はゲストとして呼ばれた(娘は〈マイ・ボーイ・エルヴィス〉、僕は〈シェイク・ラトル・エンド・ロール〉を歌った)。
思えば、お店も銅像も僕にとって、ひじょうにゆかりの深い存在だった。
ラヴテンは、エルヴィスが生誕50周年のとき、当時は高田馬場でオープンした。
僕はその年の夏に、エルヴィスのファン・クラブのイヴェントで初めて歌い、それがのちにメジャー・デビューのきっかけとなった。
歴代の店長さんは皆、すごく好意的で僕の音楽活動をいつも全面的に熱くバックアップしてくれた。

そして銅像は、身体は今は亡き、我が国のエルヴィス最強インパーソネイターの伊藤聖使さんがモデルとなり、両手首は実は僕がモデルとなった(伊藤さんがギターを弾かなかったため、正確なコードを僕が押えることとなった)。
さらに銅像は、実は1992年に今の場所に移されたのだが、その前のラフォーレに建てられたときも、ラヴテンの店頭前に移動されたときも、どちらも僕は除幕式に立ち会い、ライヴを行なった。
それだけにラヴテンの閉店、さらには銅像の撤去は本当に残念だが、エルヴィスは不滅の存在ゆえ、またいつの日か必ず我が国のエルヴィス・ファンの象徴として、再び僕らの前に姿を現してくれると信じている。
ありがとう、ラヴテン!ありがとう、エルヴィス!


