
2008年9月29日、いよいよ長年の夢だった“1950年代、それも〈ハートブレイク・ホテル〉でデビューする以前のエルヴィスの軌跡を追体験する旅”へ、ツアーに応募して下さった9名の方たちと出発することとなった。
ノースウエスト26便で、成田からデトロイトへ。そこからノースウエスト3618便国内線で、まずは今回の旅の最初の目的地である、エルヴィス4本目の主演映画『闇に響く声』の舞台となった、ニューオーリンズへと向かう。
今回の旅は、50年代のエルヴィスと同じく、車での移動だ。

ダウンタウンにある「シャトウ・ソネスタ・ホテル」にチェックイン。
結構立派なホテルにもかかわらず、フロントの係が一人しかおらず、チェックインに40分もかかる。
にもかかわらず、謝罪は全くなし。さすが南部人と、妙なところで感心する。

さっそくホテルから歩いてすぐのところにあるバーボン・ストリートを闊歩する。
軒を連ねたライヴ・ハウスに混ざって、入口で下着姿で客引きをする少女たちが立つストリップ小屋が並ぶ。思わず、ツアーに参加した10才の女の子の目をふさぐ。
この夜、生まれて初めて「キャットフィッシュ(ナマズ)」を食す。
予想通り、僕には苦手な味。
でもガンボーはおいしかった!
二日目の朝、次なる目的地であるシュリーブポートへと向かう前に、ジャクソン広場近くにある『カフェ・デュ・モンド』で、綿実油でふっくらと揚げた四角い「ベニエ」というドーナッツを食す。これは、うまかった!

BGMとして、ストリート・ミュージシャンのフィンガー・ピッキングによるギターが鳴り響く。
フレンチクォーターをしばし散策したあと、シュリーヴポートへと向け、出発する。
市内を通り、今も歴然と残るハリケーンのカトリーナによる、爪痕を目にしたあと、ニューオーリンズ を出て、世界一長い橋を渡る。時速90キロで走って、渡り切るまで、約25分。走れど走れど、向こう岸がいっこうに見えない。
海かと思ったら、これが湖!
アメリカのバカでかさをいきなり痛感した。
マンデヴィルを通り、途中『ショーニーズ』というバフェ・レストランで昼食を取る。再び、シュリーヴポートへ。
道中、道の端には無惨な動物の死骸の数々。
犬猫はもちろん、アライグマやアルマジロ、そして鹿の死骸も…。
そして、道の両側には沼地が広がる。
エルヴィスの〈ポーク・サラダ・アニー〉の歌詞にあるように、
♪ルイジアナは恐ろしいワニの住むところ♪が浮かぶ。
事実、ワニの被害はあとを絶たないようだ。
途中、シュリーヴポートで待つ、ジェームス・バートンから、“早く来い!”の催促の電話が何度か入る。
ニューオーリンズを出発して、6時間半後、ようやくシュリーヴポートに到着する。
<つづく>