先月末のとある日は試写会と観劇の二本立ての1日だった。
どちらも、昨年の舞台『ロカビリーに恋をして』と『上海、そして東京の屋根の下で』で共演した友人ふたりが出演している作品だった。
まずは、京橋の試写室で行なわれた映画『机のなかみ』。
この作品には、『上海~』で桃敏(ヤオミン)の役を演じた俳優の内藤トモヤさんが出演している。
“爽やかなのに残酷、抱腹絶倒なのに号泣、一途なのに下心たっぷり…、予測不能な、この素晴しくない世界”というこの作品のキャッチ・コピーにもあるように、実は日常、何処にでも有り得るというストーリーのなかで、内藤さんは主人公の女子高生の父親役を演じている。
娘がもう高校3年だというのに、内藤さん演じる父親は、今だにその娘と一緒に風呂に入ることが当然という顔で全裸になる。
意外や意外、内藤さんのモチ肌にはびっくりした。かといって、それを進んで見たいとは決して思いはしないが。
とにかく、内藤さんは今、乗ってきているな、という印象を受ける作品だった。
つい最近では、タレントのベッキー嬢と一緒に確定申告のCFに出演していたし、TVドラマにも多数出演、『HANA‐BI』や『Dolls』などの北野作品から『稀人』などの作品に出演してきたその演技力をもってすれば当然のことだが、更なる飛躍が期待できる作品として、僕はこの『机のなかで』を楽しませてもらった。
尚、この『机のなかみ』は、4月21日からテアトル新宿にて“予想を超えたレイトショーで上映される。
余談だが、この作品の製作会社のアムモの小田さんという人、この人、ひょっとしたら、僕と同じ高校(N大S校)の同級生かも?あんまり個人的な付き合いはなかったんだけど、当時の面影があって、似てたんだよなあ、あの小田君に……。こういうのは、謎のままにしておくのが楽しい。
そして、夜は築地本願寺内にある劇場で上演された『ラーメン物語』を観に行った。
こちらの作品には同じく『ロカ恋』や『上海~』で共演した、これまた友人の俳優・柳鶴英雄さんが出演していた。
『上海~』ではフーブー(服部良一)を演じ、ラスト・シーンで、その演技力から観客を泣かせた俳優さんである。
この方の経歴もまた素晴しい。
劇団青年所研究所を卒業。劇団電劇、演劇集団ED企画を経て、自ら設立した演劇企画集団『梶が谷七人囃子』の代表となり、数々の作品で好評を博した実力派の俳優である。
だから、演技がうまいのは当然だが、“なごみ系”のそのキャラクターは、この『ラーメン物語』でも、いかんなく発揮され、実に良い味を出していた。まさにコクのあるラーメンのスープとでもいうべきだろうか。
だからこそ、そのうち、鶴さんには、そのキャラクターとはまったく正反対の、もっと冷酷な役にもチャレンジして欲しいと思う。
きっと物凄くうまく演じられるに違いない、と僕は見ている。
そういえば、今夏『ロカ恋』パート2が上演される予定だ。
また内藤さんや柳鶴さんとご一緒できることを楽しみに、僕にとって大切な演技派のふたりの友人に乾杯だ。