1957年1月、エルヴィスは彼にとって2本目の主演映画となる『さまよう青春』の撮影に入った。
その際、彼は髪の毛をそれまでの茶褐色から黒色に染めることにした。
彼にその影響を与えたのは彼の母親だった。
彼の母は黒髪で、そんな彼女が息子に「黒髪の方が、おまえの青い瞳が映えると思うけど…」と提案したのがきっかけだった。
エルヴィスは黒く染めたことからもたらされたコントラストが気に入り、その後亡くなるまで黒く染め続けた。
髪を黒く染めたエルヴィスを見て母親が言った。
「これでおまえもトニー・カーティスのルックスを手に入れたわね」
【深層その1】髪を黒く染めたとほぼ時を同じくして、彼はメイクにも夢中になった。
撮影のときだけでなく、レコーディングにもメイクして出かけることがあったという。
そんなとき涙が出るほど大笑いしてしまったあと、彼は必ずこう言った。「おっと、マスカラが流れてしまうから、涙は禁物だな」と。
【深層その2】髪を黒く染めた当初、まつ毛にはマスカラをつけていたが、その後マスカラをつけなくても済むように眉毛とまつ毛も黒く染めるようになった。
【深層その3】晩年、エルヴィスは染めなければ真っ白な白髪になっていた、といわれている。
髭などにも白いものが多く混じるようになっていた。