当初、12時半にいらっしゃることになっていたから焦るワタクシ。
でも小野さんがいらっしゃらないことなど絶対にない、もしかしたら、事故?
いやいや、それはない。それか大渋滞に巻き込まれて…。などと様々な憶測が頭をよぎる。
というとき、小野さんが到着!聞けば、駐車場が空いていなかったとのこと。納得。これで完璧!
定刻どおり、1時半からまず、この日オープニング・アクトを買って出てくれた茨城のロカビリー・バンド、「ザ・ビアリッツ」が9月に発売したばかりのCDから2曲演奏して昼の部のスタートとなる。
湯川さんをはじめとした超豪華ゲスト陣を前にビアリッツの3人はド緊張。
無理もない。当然であります。
そして司会の島敏光さんが登場して挨拶。4月の『スイートベイジル』でのタキシード姿とはうって変わっての普段着ファッションの、今は亡き我が国のジャズ・ヴォーカリストのカリスマ笈田敏夫さんのご長男!であられる島さんでありました。
「お足元の悪いなか、皆さん、ようこそ、いらっしゃいました!」という定石どおりのご挨拶をかまして、“ビリーッ~!モロッ!カ~ワッ!”とワタクシを紹介。
バンドが奏でるこの日の一曲目の〈ルイジアナ・ママ〉のイントロに乗ってワタクシ、“スカポンタン・サングラス”をかけて登場。場内から拍手と歓声、さらには笑い声が上がる。つかみはバッチリ!2曲目〈ビー・バプ・ア・ルーラ〉をうたったところで、本日の毒舌一発目は、司会の島さまを“おいっ、オヤジ!”呼ばわり。客席ドっと湧く。
3曲目〈ジェニ・ジェニ〉で早くもヒートアップして、続いて島さんが〈ダイアナ〉をうたう。
MCでは「ではここで素人にうたってもらいましょう。このような大切なライヴで、しかもワタクシたちのような100万ドルのパフォーマンスを演じるバンドを使ってうたうなど、本当は100年早いのですが…」などと本当に申し訳ない紹介のあと、島さん笑顔で〈ダイアナ〉を熱唱(この日、入り口にワタクシと張り合うが如く、ご自身のCDと本を販売しておられました)。
歌い終わった島さんへの大きな拍手が鳴り止まぬなか、〈どうにも止まらない〉に突入。レイザーラモンHGの如く、腰を前後にグラインドし、首を左&右に激しく揺さぶりながら、動き回るワタクシに男どもからいっせいに歓声が上がる(エルヴィスなら女性ファンの金切り声だが)。
そして〈銀座でべっぴん有楽町〉へ。

これを小林旭さんがうたってくれたら、絶対大ヒットするのになあ、などと考えちゃったりしながら、この曲も熱唱!
そして小野さんのコーナーへ。
小野さんも島さん同様、4月のときとはうって変わっての、アロハ・シャツというラフな格好でステージに登場!客席爆笑のなか、〈思い出の指輪〉〈ひとりぼっちの夜〉〈愛さずにはいられない〉を披露して下さる。
小野さんは、そもそもドリフターズのヴォーカリストだったから、実は歌がうまい。
この日、聴けなかった人は、小野さんが定期的にライヴをやっている銀座の『ナッシュヴィル』でその歌声を体験するように。
続いて、高田文夫さんが登場!もう登場しただけで、場内大爆笑!高田先生の「おいっ、司会者!きちんと仕切れよ!」の声に司会の島さん、タジタジ状態となる。
そして湯川さんが登場!“生・湯川れい子先生”のそのお美しさに女性客から感嘆の声が上がる。今年の夏、ニューオーリンズを襲ったハリケーンによる被害の募金活動である「ハリケーン・エイド・ジャパン」に尽力を注いでおられる湯川さんに、この日集まったお客さん全員がカンパ金を寄付してくれる。感謝!(あ~っ、本当はオレこそ寄付してもらわなきゃならない身分なのになあ…)などと考える。マジ。
そして後半戦の、“エルヴィス・コーナー”に突入。
ここからヴィレッジ・シンガーズの小松さんが、ジェームズ・バートンと同じ、フェンダーのピンク・ペイズリーを抱えて登場!
小松さんによる“チキン・ピッキン奏法”で一気にサウンドが賑やかとなり、〈ザッツ・オール・ライト〉〈ハートブレイク・ホテル〉をうたう。
そしてこの日わざわざ郡山から大挙押しかけてくれたロカビリアン勢のドンで、郡山で『ロッキン・パラダイス』というロカビリーのイヴェントを仕切っている軽部氏が〈ベイビー・レッツ・プレイ・ハウス〉を披露。
素晴しい歌声でロカビリー・スピリットを披露してくれる。
とっても良かったよ、軽部君!キープ・オン・ロッキン軽部!郡山支部長決定!だな。
ということで、続いて、この日先行発売した〈稲妻ロッカビリィ野郎〉に突入。

元はといえばこの曲、今から17年前にメンフィスのサン・スタジオでジェームズ・バートンやD・J・フォンタナらと録音したアルバム『JBサン・セッション』のなかの〈A BRAND NEW KING〉という曲だった。
それを今回、この記念ライヴに合わせ、コニシス・エンタテインメントが、その音源に新しい日本語と歌を乗せ、復刻させたものである(正式な発売は2005年11月4日にコニシス・エンタテインメントよりリリースされる)。
“紅い夕陽を背に受け、アイツが来たぜっ!火傷しそうな視線を浮世に投げかけ~”で始まるこの曲は、エルヴィスのシンボルだった稲妻と、昭和30年代の日活映画のヒーローをイメージして書いたものだ。
これがうれしいことに、ウケた。“和製ジェームズ・バートン”と称される小松さんのギターが実に良かった。
そして小野さんを混じえて、〈シェイク・ラトル・アンド・ロール〉で大ロックン・ロール大会。
ワタクシの後輩のカップルがステージでジルバを披露。
本当は、客席のいちばん前で踊るはずだったのに、満員のため、急遽ステージで踊る。
これが実にまたうまいんだなあ。かくいうワタクシ、あれだけ、ステージでアクションをやりながら、ダンスはまったくダメ!本当にダメ!だから踊りまくるカップルに、ひたすら感心する。
そしてラストの〈ラヴ・ミー・テンダー〉に突入。客席の湯川さん、高田先生もステージに呼んで、出演者全員でうたう。
高田先生、声を張って熱唱!先生もこれまた実に歌がうまい!それもアタリマエダのクラッカー!先生もCDを出しておられる。
てなわけで、昼の部はほぼ時間どおり終了。95分のショーでありました。出口で感謝の意を込めてお見送りするワタクシに、お客さまから満足の声をたくさん頂戴する。
さあ、次は夕方の部だと時計を見れば、何と開場まであとわずか50分!
焦るワタクシ。さらにお客様にお出しする軽食として用意しておいた
“マイセン”のカツサンドがこのままでは足りないという非常事態発生!
どうする!おいっ、どうするよ!俺!!とオロオロするワタクシに、親友の接骨医の西島氏が、三越の地下二階にあるマイセンまで買いだしに行ってくれると申し出てくれた。
果たして、マイセンのカツサンドは開場までに間に合うのか?
そしてドリンクは足りるのか?外には既に夕方の部のお客さんが列を作っているではないか。ビリーさんの運命はいかに!?(パート3につづく)