昭和浪漫ロカビリー、刊行さる! | ビリー諸川の生涯ロカビリー!!

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新刊僕にとって6冊目の本となる『昭和浪漫ロカビリー』が5月22日に平凡社より刊行された。
平尾昌晃さんや山下敬二郎さんといった昭和30年代に活躍されたロカビリー歌手たちの生の証言を聞き書きしたものだ。

2000年に入って、そうした人たちと共演する機会に恵まれた僕は、先輩たちの楽やを訪ねて小さなテレコに、当時の出来事を録音することを思い立った。そして足掛け三年という歳月をかけて執筆作業を終えた。

運良く、この原稿を拾い上げてくれたのは、片岡義男先生からご紹介頂いた平凡社のMさんという編集者の方だった。外見は腰が低く、寡黙で丁寧な方でありながら、その中味は結構頑固で、ヤリ手の優秀編集者、というのが、僕がMさんと半年間、校正作業などを進めながら持った彼への印象である。Mさんのおかげで、想像した以上の仕上がりとなった。当初、方向性が今ひとつはっきりとしていなかった僕の原稿を、きちんとした方向へと舵を取ってくれたのだ。そのため、僕は新たに8つのエッセイを書き足した。

残念ながら、今まで我が国ではロカビリーの伝承は行われていなかった。あの昭和30年代に起きたロカビリー旋風は、点のままあの時代に置き去りにされたままだった。
それを今回、この本を執筆したことによって、僕は点だったものを、僕より下の世代に線として継承していく資格を持てたと実感している。座右の銘を“生涯ロカビリー”とする僕にとって、ロカビリーはもはや伝統芸なのだ。この本は、その一歩目を踏み出したところにある。