1953年秋、歌手を夢見るエルヴィスの許にセミ・プロのゴスペル・グループから、メンバー加入の話が持ち込まれた。
ソング・フェロウズというそのグループのリーダーはジム・ハミルと云い、ファースト・アセンブリー・オヴ・ゴッド教会の牧師の息子だった。
エルヴィスはジムのところへ行き、オーディションを受けたが、ハーモニーの音が取れず不合格となった。
【考察その1】何故、エルヴィスはハーモニーの音がとれなかったのか?
それはソロでやってきたヴォーカリストにはありがちなことで、いつも主旋律ばかりうたっていることで、そういった訓練をしていなかったからである。
エルヴィスはそのあとひとりでハーモニーの音を取る練習をかなり積んだ。
後年吹き込んだ〈明日に架ける橋〉などで彼のハーモニーを聞くことができる。
【深層その1】彼が加入できなかった理由として、辞めるはずのメンバーの気が変わってエルヴィスが加入できなかった、という説もある。
【深層その2】このソング・フェロウズからはその後エルヴィスにもういちど加入の話を持ちかけるのだが、そのときは既にエルヴィスはサン・レコードからのデビューが決まっていた。