1951年1月、誕生日が過ぎてエルヴィスは運転免許証を取得した。
そして1953年3月、彼の両親は1942年型のモス・グリーンのリンカーン・ゼファーの中古車をエルヴィスに買い与えている。
値段は50ドルというクルマでは破格の値段だったが、11歳の誕生日にエルヴィスが欲しがった自転車もそのときは買ってあげられなかった両親が、結局はそのあとエルヴィスに自転車を買い与えたという事実からも、彼らのエルヴィスへの甘やかしぶりが窺える。
【深層その1】50ドルのそのクルマはかなりのガソリンを食うクルマだったようだ。ある日エルヴィスが走ってきて、父親に言った「父さん、ガソリンを15セントぶんだけ、入れてもらってきたよ!」そのときヴァーノンと一緒にいた人たちがそれを聞いて大笑いし、エルヴィスは死ぬほどきまりわるい思いをしたことがあった。