子どもの新型コロナウイルス感染対策を考える② | ストライダーと4スタンス理論

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…前回より続く

 

では専門家会議で言われた「子どもは感染拡大させていない」とは、どういうことなのか。

東京都の日報には新規感染者の内訳が書かれているので、集計してみました。

4月1~5日の5日間で、

新規発生患者数:
66+97+89+118+143=513人

うち重症者数:
1+0+0+1+0=2人

うち10歳未満:
0+2+0+0+0=2人

うち10代:
1+4+1+2+1=9人

うち20代:
10+19+11+19+37=96人

うち30歳以上:
513-2-9-96=406人

4月5日分の日報
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000619118.pdf

まず目に付くのが、重症者の少なさ。513人中わずか2人。

もちろん治療が必要な中等症の患者さんはいらっしゃるのでしょうが、最近では濃厚接触者調査で発生した無症状やカゼ症状の方も多いのかもしれません。

また10歳未満の発生数の少なさが目立ちます。こちらも513人中わずか2人。
おそらくは同じように家庭内で濃厚接触しても、大人は感染するけど子どもは感染しないということなのかもしれません。大人と同じように飛沫や接触からウイルスが体内に入っても、そこでウイルスが根付かず増殖しないということなのかも。となると当然ウイルスが排出される(=まき散らされる)ことも無いわけです。

専門家会議で「子どもは感染を拡大させていない」と提言してくれたのは、このような統計的事実からなのかもしれません。

子どもが感染しにくいことについて、従来のコロナウイルスの交叉免疫によるのではという説もあるようですが、まだ結論は出ていないようです。


東京都の人口が約1400万人。
4月5日の新規発生が143人なので、1日あたりほぼ10万人に1人の割合。
10歳未満の感染者は、そのさらに2/513の確率でしか発生していないわけです。

20代は感染者数が多い世代なので、大学の休校はそれなりに感染拡大を抑える効果があるのかもしれません。

10代はぐっと減るので、中学高校の休校は個人的に疑問。

小学校は、休校のメリットとデメリットを比較すると、どうなのか。


この5日間、東京都内で2人しか発生していない10歳未満世代。
これを恐れて休校にするべきなのかどうか。

長期間学校に行けない子ども。仕事があるのに子どもを自宅に居させなければいけなくなった保護者。共に大きすぎるダメージをどう考えるのか。

これまた皆さま各自に判断がゆだねられると思います。

もちろん小学校再開となれば職員同士の感染は起こりうるので、職員の手洗いマスクの徹底や3密を避ける工夫は重要だと思います。


同様に、今後ランバイクの練習会などが再開されるようになった場合、子どもよりも大人が、より念入りに手指消毒をしたり、3密を避けたりする必要があるかもしれません。

 

…つづく