子どもの新型コロナウイルス感染対策を考える① | ストライダーと4スタンス理論

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スト親の皆さん、お久しぶりです。

新型コロナウイルス感染症により、練習できない不満や感染するかもしれないという不安を抱えている方がほとんどではないかと思っています。

また、これまで我々のためにレースを開催してくれた主催者の皆様。レース再開の見通しが立たず、不安になっている方がいらっしゃるかもしれません。

幸いなことに、この感染症については国や各自治体が情報を発信してくれており、これらデータを用いていろいろ考えてみました。

もちろんこれが正解だとか言うつもりは毛頭ありません。ただ見逃されがちなデータを紹介させていただき、皆様各自でいろいろ考える材料にしていただければと思います。

ちょっと長くなりましたので、3回に分けました。よろしかったらお付き合いください(^^)


新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の提言が4月1日発表になりました。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000617992.pdf

ざっと見て思ったのは、日本と韓国とシンガポールはとても善戦しているなあ!ということ。

欧米各国と比べると、グラフで地を這っています。
日本は検査対象を絞っていますから、実際の感染者数は日本と韓国のグラフの中間くらいにあるのではないかと想像します。日本の人口は韓国の2倍、累積死亡数は韓国の1/2以下。人口比死亡率を、善戦している韓国のさらに1/4以下に抑えているわけで、日本の感染対策や医療は素晴らしい結果を出していると思います。


上記提言で最も目を引く部分がこちら。

「なお、現時点の知見では、子どもは地域において感染拡大の役割をほとんど果たしてはいないと考えられている。したがって、学校については、地域や生活圏ごとのまん延の状況を踏まえていくことが重要である。また、子どもに関する新たな知見が得られた場合には、適宜、学校に関する対応を見直していくものとする。」

こちらでもその詳細が紹介されています。
https://www.ryutsuu.biz/government/m040152.html?fbclid=IwAR0cz4SKIYlYsg1KJ-1fnU_JXzXxjPagE9Q9_wj8aUtCVqLXOewR7-ZDNfc

「無自覚な子どもや若者が感染を拡大させている」というようなプロパガンダが現在ありますが、子どもについてはそんな根拠は無いという訳です。ひょっとすると、「子供は感染しにくい=ウイルスを排出しない」ということなのかもしれません。

この専門者会議で、あえてこの踏み込んだ文言を盛り込んでくれたのは、早期の小学校再開を決断する自治体への援護射撃目的ではないかと考えます。

おそらくは専門家会議メンバーの皆様が、子どもの教育を受ける権利が根拠なく奪われてしまっている現状に同情してくれたのではないかと勝手に推察しております。


そして東京都の世田谷区が、それに応えてかどうかはわかりませんが、「分散登校」という、全国に先駆けてのモデルとなりうる新しいシステムを発表しました。
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kodomo/004/001/001/d00185410_d/fil/zyugyoutounituite_R020401.pdf

しかし残念ながらこの案はメディアから大バッシングを受け、残念ながら世田谷区の小学校再開は先延ばしになってしまいました。
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kodomo/004/001/001/d00185410.html

当時の世田谷区は、都内最多の累計感染者54人でしたが、人口約93万人なので、区民約1.7万人に1人しか感染していない状況でした。

4月2日の東京都の新規感染者は当時過去最多の97人。しかし東京都の人口は約1400万人ですから、10万人あたり0.7人という、ちょっと出会うのが困難なレベル(^_^;)

それに加えて専門家のデータ分析では、子供は感染を拡大させていないといういまのところの結論。つまり「子供は感染しにくい=ウイルスをまき散らさない」可能性があるということ。

これらのことから、学校の早期再開を目指した世田谷区、それを阻止した区の内外の圧力。どちらに理があったのかは、、、みなさま各自の判断にゆだねられると思います。

科学的知見、統計的根拠に基づく行政判断が、根拠に基づかない感情論でつぶされてしまったのであれば、とても残念に思います。

 

…つづく