生まれるまで | 夢の!? インド生活日記

夢の!? インド生活日記

2011年8月にインド・デリーへ赴任した夫。12月には、私もデリーでの生活を始めました。夫婦共にインドでの留学経験があり、就職後もインド赴任を夢見て5年。
念願叶っての赴任…今回の生活はいかなるものに!?


来月中旬が出産予定日の第二子。

気がつけばもう今週から臨月に入る。



誠一郎のときに比べて、つわりが重かった今回の妊娠。


妊娠初期は気持ちが悪く、酷暑期と重なったのが何より辛かった。

中期は毎日頭痛に悩まされ、後期はまた吐き気が続いた。


最近はようやく胃の圧迫感や気持ち悪さがなくなったが、

今度は腰や足の付け根が痛い。


でも、辛かった妊娠期間ももうすぐ終わると思えば気持ちも楽だし、

何より誠一郎のときのように切迫早産になったりせず、

例え今日生まれても大丈夫な状態になったので

とてもホッとしている。



そして、心配な点がもう一つ。


妊娠中期頃から、超音波検査を受けるたびに

胎児の体の状態の異常を指摘されるようになったことだ。



一つは心臓の血管で、かなり曲がっているものがあるのだが、

これは胎児のときだけ必要な血管で、出生後は閉じてしまうものらしいので

大きな問題にはならないだろうということだった。



二つ目は脳に黒い影が見えるということ。

これは場合によっては腫瘍や先天性の障害の可能性もあるらしい。


これらが見つかった妊娠中期の時点で、

羊水検査で染色体異常がないか調べることを勧められたのだが、

もし障害が見つかっても中絶するつもりはないので

検査は受けないことにした。


この時点では、私自身、インド人の超音波の検査技師が少し

心配し過ぎなだけだろうと思っていた。



しかし先月、また新たな問題が見つかった。


胎児の頭の大きさに比べて、

腕や太ももの骨の成長が1か月分遅れており、

ダウン症の可能性があるということだった。



デリーの病院では、超音波の検査技師と、

妊婦検診をする医師は日本のように同一ではない。


検診のときは、検査技師が超音波検査をし、

そのレポートをもらって、産婦人科医のところに診断に行く。


ちなみに両方とも、誠一郎を妊娠中にも診てもらった医師たちだが、

誠一郎のときは特に何も指摘されたことはなかった。


それまでは何かの間違いだろうと思ってきたけれど、

また新しい問題が見つかったことで、

検査技師からも「何かの障害があることは間違いなさそう」

と言われ、さすがに不安になってしまった。



ただ、産みたいという意思はもちろん変わらない。


例え中絶できるタイミングで障害の可能性を指摘されても、

中絶はしなかったと思う。



インド社会で障害のある可能性のある子を産むというケースは

ほとんどないらしく、私の気持ちを伝えると

とても驚いている様子だった。


確かにカーストのような身分制度が根強く残るインドは、

障害者が自分らしく生きていける社会には程遠い。


障害者への人権意識はまだまだ低いし、

差別や偏見が多いのが現状だろう。


日本のような社会福祉制度や

障害者が活躍できる場は少ないのかもしれない。



とにかく、お腹の子どもに障害がある可能性が高いということ。


そう言われたときはショックでかなり動揺したが、

残りの妊娠期間を悲しい気持ちや絶望した気持ちで過ごす方が

赤ちゃんにとっても、自分にとっても良くないことだし、

どちらにしても、どんな子どもでも産み育てたいという気持ちは変わらないので

今はあまり気にすることなく、安定した精神状態で過ごしている。


それに、胎動で毎日痛い思いをするくらいお腹の赤ちゃんが元気なので、

障害があるとは信じられないような気持ちもある。



どちらにしても、生まれてくるまで分からないこと。


今はただ、元気で健康な赤ちゃんが生まれてくることを信じている。