旅立ち | 夢の!? インド生活日記

夢の!? インド生活日記

2011年8月にインド・デリーへ赴任した夫。12月には、私もデリーでの生活を始めました。夫婦共にインドでの留学経験があり、就職後もインド赴任を夢見て5年。
念願叶っての赴任…今回の生活はいかなるものに!?


今回インド赴任になってから、日本語を勉強する大学生と友人になった。


ラジャスタン州の村出身のサンディープさん


決して経済的に恵まれた家庭で育ったわけではなく、

高校まではほぼ無料に等しい政府の学校に通っていた。

政府の学校は教育レベルがとても低いので、

親戚にお金を借りてデリーに上京。

それから2年間猛勉強し、晴れてネルー大学の日本語学科に入学した。


ネルー大学は、インドを代表する一流の大学院大学。


停電のときは外灯の下で勉強をしたほどだったそうだ。



そんな努力家のサンディープさん。


私たち夫婦と知り合った頃から、日本語学習への強い熱意があった。


わが家で日本食を食べさせたり、邦画を見たり、

(初めてわが家へ来たときの記事はこちら


(忘年会の様子はこちら




モヌを預かり始めたときも、

英語の家庭教師や、私とモヌの会話の通訳をしに、毎日うちに通ってくれた。


一緒に花火を見に行ったり(詳しくはこちら )、


夫-寅次郎の家族がインドへ遊びにきたとき、

仕事で忙しい寅次郎と、切迫早産で寝たきりだった私に代わり、

ガイドとして旅行について行ってもらったこともあった。



いろいろな場面で親交を深めてきたサンディープさんが、

大学での3年間の勉強を終え、日本の文部科学省の奨学金に合格し、

今回、1年間の日本留学を勝ち取った。



日本語を勉強し始めた当初からサンディープさんの成長を見守ってきた

私たち夫婦にとっても、本当に喜ばしい出来事だった。



奨学金試験のときも相談に乗ったが、申請書に記入する内容を考え、

徹夜で書き込み、試験への猛勉強を重ねてきたのはサンディープさん自身。


頑張り屋で素直でチャーミングなサンディープさんは

人間的にとても魅力がある人だと思うし、

だからこそ、周囲の助けも得られるような人徳があったのだろうと思う。



留学が決まってからも、本当に日本に行けるんだということが

なかなか信じられずにいたサンディープさん。


村出身の彼にとって、外国へ行くことなど

子どもの頃には想像もつかないことだったに違いない。

寅次郎の家族旅行のガイドを頼んだときも、

初めて乗る飛行機に大興奮だったそう。

(なんてかわいらしい大学生だろう・・)


日本人が外国へ行くのと、地方出身のインド人が外国へ行くのは、

文化や生活習慣などさまざまな背景の違いから、

感じ方の差はあまりにも大きい。


大切な息子を、遠く離れた日本へ送り出す両親の気持ちも計り知れない。




そしていよいよ旅立ちの日。


大学の寮には、友人や親戚が集まっていた。



そして、みんなで空港へ飛行機



別れを惜しむかのように入り口付近で会話を交わすサンディープさん。


私も、今まで大変な努力を重ねてきたサンディープさんが

ようやく日本の地を踏むことができる喜びと同時に、

インドで親しくしてきた友人と離れ離れになる寂しさを感じていた。


でも彼なら、日本に行っていろんなことを吸収し、

留学生活の苦労も成長の糧にしてくれるに違いない。


彼が留学先の岩手でいい出会いに恵まれることを心から祈っているし、

来年の夏、私たちが日本に一時帰国したときに

彼に会えることを今からとても楽しみにしている。



しばしの別れは寂しいけれど・・



頑張れ、サンディープさん!!