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■■ 英語の歴史3
今回は、英語が危機を迎える中英語の時代(前半期)です。
■ 中英語(Middle English)の時代:11世紀半ば~15世紀
□ 中英語の時代(前半期):11世紀半ば~13世紀
この時代の主なトピックス
・ノルマン人がイングランドを征服しフランス人が英国王となる:1066年
→ フランスがイギリスの公用語となる
→ 上流階級はフランス語を使用し、庶民は英語を使用する
・英国王ジョンがフランスとの戦いに敗れ、ほとんどのフランス領を失う:1204年
→ 上流社会の人々にイギリス人としてのアイデンティティが芽生える
古英語の時代の後半に、英語は北欧の言語(古ノルド語)の影響を受け、「文法の簡素化」が
始まりました。
その後、1066年にフランス語を話すフランスのノルマンディー公ウイリアムにより
イングランドが征服され、英国王ウイリアム1世となったのです。
この出来事を、ノルマンの征服【ノルマン・コンクエスト】といいます。
ノルマンの征服により、イギリスは約150年間ノルマン人の支配を受け、
宮廷、議会、法廷など公的な場所ではフランス語が使われるようになりました。
これにより、上流階級はフランス語、一般庶民は英語を話す2重構造が生まれました。
フランス語は支配者の言語、英語は被支配者の言語になってしまったのです。
例として、豚は
・「pork」フランス語起源:食卓に並ぶ豚肉
・「pig」 古英語起源 :生きた動物の豚
同じように、羊は
・「mutton」フランス語起源:食卓に並ぶ羊肉
・「sheep」 古英語起源 :生きた動物の羊
このように、食卓に関する一例ですが、当時の2重構造の名残を見て取ることができます。
また、言うまでもなく英語はフランス語の影響を受け、「文法の簡素化」が加速しました。
ノルマンの征服以降、フランスとイギリスは強いつながりを持ち、英国王はフランスにも
土地(領土)を持っていました。
ところが、1204年に英国王ジョンは、フランスとの戦いに敗れ、
ほとんどのフランス領を失ってしまいます。
また、フランスとイギリスの両方に土地(領土)を持っていた多くの英国の貴族たちは
イングランドに残る選択をとり、このあたりから彼らにイギリス人としての
アイデンティティが芽生えはじめます。
そして、その後、イギリスとフランスは百年戦争(1337年~1453年)に突入し
フランス語は敵国の言葉となり、公用語としての地位を失い、英語の権威が復活する
ことになります。
次回は、
■ 中英語(Middle English)の時代:11世紀半ば~15世紀
□ 中英語の時代(後半期):14世紀~15世紀
について解説します。
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