前回のブログでは壮大な理想を語ってしまいましたが、
現実ではゆるゆるバイリンガル育児をまったり楽しんでいるボニータです
今回はみーたんを妊娠していた時のお話です
妊娠して割と早い時期に切迫流産を経験したため、
予定したよりもずっと早くに仕事(英会話スクールの非常勤講師)をやめることになった私は、安定期に入り悪阻が終わると、時間を持て余し始めました。
(振り返ると、妊娠中が人生で一番ゆったり過ごした期間な気がします)
この時間があったから、ゆっくりおうち英語について調べたり、
メイン教材を吟味することができたわけですが、
時間があると必要以上のことまで調べてしまったりするものです。
妊娠中だったので、一番の関心ごとは当然出産準備。
雑誌にもネットにも「これがなきゃダメ」「絶対これもあった方がいい」という情報が溢れているわけです。
人が一人増えるわけですから、当然赤ちゃんを迎えるための準備は必要。
でも、「何を」「どれくらいのクオリティで」揃えるかは各家庭の判断だし、
「あったら絶対便利!」というものも全て揃える必要はありません。
でも、雑誌やネットを見ていると全部必要な気になっちゃいませんか?
例えばハイローチェア。あれば便利だけど、自動でゆらしてくれる機能まで本当に必要でしょうか?でも、雑誌を読むと泣き止まない赤ちゃんを眠らせてくれる魔法のような機能だと感じてしまうのです。
もう少しで私は恐ろしい量のベビーグッズを買ってしまうところだったと思います。
「ベビーグッズはみんな必要」というある種の洗脳から私の目を覚まさせてくれたのは、
早期英語教育を考えたきっかけ②で書いたある国での経験です。
その国の出生率は確か3〜4人だったはずなので日本と比べると子沢山な地域だったのですが、
物資が乏しく、手に入るベビーグッズは本当に限られたものでした。
哺乳瓶とミルク・・・あとは何か売っていたっけな??
紙おむつは売っていたけど、現地の人が日常的に使える価格ではなかったし、
ベビーカーは・・・一度だけ使っている人を見たことがある気がする。
抱っこ紐・・・使っている人見たことない
という状態でした。
大家族みんなで子育てをするその国と、核家族が多い日本では子育て環境が全く違うので、
そこで必要なかったから日本でも必要ないと簡単に言うことはできませんが、
少なくとも、世界には日本ではマストと言われているアイテムなしに赤ちゃんがすくすく育っている国があるというのは事実です。
私はベビー用品を買おうかどうか迷った時には、この国のことを思い出して、それが本当に必要かどうかを考えることにしました。
それから私の元同僚も私の購買意欲を抑制してくれました
彼女は南アフリカ出身の才女で仕事でも大変お世話になったのですが、
私よりも1年早く赤ちゃんを出産したので、出産準備についても相談に乗ってもらったいたのです。
南アフリカと比べても日本のベビー用品は豊富らしく、
「お店に行くと全て必要な気がしてしまうと思うけど、少しの着替えとミルクの用意くらいで大丈夫だから。あとはどうしても必要だと思ったものをその都度買い足したら?」という先輩ママの声で買いたい衝動が少し抑えられました。(それでもいっぱい買いましたが)
私は思うのです。妊娠中の私に日本人の友人しかいなかったら、海外生活の経験がなかったら、もっともっと要らない買い物をしていたのではないか、と。
日本では当たり前に必要とされているものも、実は世界ではない方が当たり前だったり・・・世界にも目を向けると、ベビー用品に限らず自分にとって何が本当に必要で、必要でないか見えてくる気がします。
出産準備をしながら、「やはり生まれてくる子どもには異文化にも触れてほしい」と思った瞬間でした。