早期英語教育を考えたきっかけ最終章です
はじめましての経歴紹介にも書きましたが、
私は夫の転勤で引っ越してから妊娠するまでの少しの間
大手英会話スクールで非常勤講師をしていました
公立の中学・高校の授業とは当然勝手が違うので
戸惑うことも多かったのですが
一番新鮮だったのは小さな子どものクラスも担当したことです。
一番幼い子は当時幼稚園の年少さんでした。
それまで中学・高校で難しいお年頃の生徒を相手にしていたので
小さな子どもたちと和気あいあいと歌やゲームを楽しむレッスンは
癒しの時間でもありました
でも、もし自分の子どもができたら
高い月謝を払って英会話スクールに通わせたいかというと
答えはNOでした。
*英会話スクールを否定している訳ではありません。
外国人を身近に感じられるようになったり、海外の行事に親しんだり
英会話スクールにも良いところはたくさんあると思っています。
高い費用に対して英語を効率よく習得できているという印象を持てなかったのです。
他のスクールに通っているお子さんと比べて勤務先の生徒のレベルが低いということは
ありませんでした。
むしろ同年代の日本人の子どもと比べたら英語は出来る部類だという子も多かったのではないかと思います。
基本的な単語やフレーズを身につけて、小学校低学年で英検3級を取得したという子もいました。
でも、子どもレベルで優秀と言われる英語力は実はあまり役に立ちません。
小学校低学年で英検3級を取得したら「すごい!」と言われるでしょう。
でも、中学3年生が英検3級を取得してもただの人です。
そして、就職活動を始める時に英語は英検3級しか持っていなかったら
履歴書に書くかどうか躊躇うことになるでしょう。
当たり前ですが、求められる英語のレベルは年齢とともに上がっていきます。
もちろん、ロケットスタートを切って
他の追随を許さずに英語力を高め続けるという選択肢もあると思いますが、
中学生ぐらいの少し勘のいい子であれば1年も勉強すれば取れてしまう英検3級を
まだ複雑な概念が理解できない幼児が何年間も勉強して取得するのは
少し効率が悪いように感じられました。
そんな時に思い出したのは早期英語教育を考えたきっかけ②で紹介した
私がかつて住んでいた国の人たちのことです。
幼い頃から英語でテレビを見て、映画を見て、ゲームをして育った彼らは
難しい構文や語彙を知っている訳ではないけど
コミュニケーションには不自由しない程度を英語を話します。
私は幼い時から英語を勉強として学び、資格を取得し、同年代グループの中で賞賛されるより
文法なんて分からなくてもいいから、資格なんて取れなくてもいいから、
以前住んでいた国の人たちのように、娯楽を通じて英語に親しみ、
無理なく英語が話せるようになったらいいのになあと考えるようになりました。
そして、こんなことを考えていたときに、妊娠が分かったのです。
これまでの経験から、子どもには早いうちから家庭で勉強という形でない英語に触れさせたいとすぐに思いました。