問題提起 - 英語ができない親の下で子育てする場合の課題
英語を母語としない親の元で子育てをすると、子供の英語習得には大きな障壁があります。親からの英語インプットが不適切であれば、子供の言語発達に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。しかし、適切な方法を取れば、この課題は乗り越えられるはずです。
音声認識能力の重要性
英語の発音は、文字からルールを立てにくい特性があります。そのため、文字からの指導だけでは、子供が発音を誤って習得してしまう危険性が高まります。英語の音声を適切に認識する能力を、文字の指導に先立って確実に身に付けさせることが不可欠です。
多読を始める最適なタイミング
子供が英語の母音や子音の違いを聞き分けられるようになり、音の移り変わりを認識できるようになったタイミングが、多読を本格的に開始するのに適した時期と言えるでしょう。つまり、音声的な基礎ができてからが賢明な多読開始時期となります。
多読後の発音指導?
子供が一定の語彙力を多読から身に付けた後は、発音の確認が重要になります。この段階で日本人親から発音の指導を受けても、子供が日本人英語を理解してくれない可能性があります。実際、私の子供はかなりの英語力を身に付けていますが、日本人英語講師の発音はなかなか聞き取れないようです。
一方で、有名ユーチューバーが発する「通じるタイプの」日本人英語はわかるそうです。日本人にはなかなか気づきにくい、相手に通じない発音の癖というものが存在するのです。
発音の指導はネイティブ並みのレベルが理想ですが、そうでなくてもある程度は発音の学習を続けることは大切かもしれません。
私の子供はネイティブ並みの英語力を身に付けましたが、私が英語で声をかけても「英語に聞こえない」そうです。日本人の親から英語の発音指導を受けると、かえってネイティブから遠ざかってしまう可能性があります。
ネイティブ並みの発音に近づくと、かえって日本人発音英語聞き取れなくなることがあるようです。ですので、日本人親から子供に英語の発音を教える際は、その点に留意する必要がありそうです。ネイティブ級になってから英語の文法を日本語まじりでしてあげても問題なくなります。
まとめ
英語ができない親の下で子育てする際、多読は英語習得に欠かせない役割を果たします。しかし、時期を失すれば発音の癖が身に付いてしまう危険もあります。発達段階に合わせて、音声の基礎作りから始め、その後に多読を取り入れ、発音の確認を欠かさないことで、バランスの取れた英語力を身に付けさせることができるでしょう。
我が家には英語の本はありません。我が家では母語の日本語の本だけを使いました。