炉辺荘(イングルサイド)のアン(著:ルーシー・モード・モンゴメリ)を読みました
赤毛のアンシリーズの7作目
今作は
夫ギルバートの親戚のマライアおばさんが
アン達の家に長く滞在しはじめて
子どもたちやアン夫婦に小言ばかりずっと言い続けて
アンの一家をどんよりした空気にしてしまうという
嫁姑問題に近いしんどい展開から始まる
あのアンですらしまいには泣き出すくらいしんどい展開だった
ただ結局はそのマライアおばさんの為を心から思って開いた
誕生パーティーがマライアおばさんに嫌がらせと勘違いされたみたいな感じで
おばさんは自分の家へと帰っていった。
平穏は取り戻せたけど、なんかしっくりこない結末になった
ただ、途中で家政婦のスーザンがあの、アンが下宿してた先の
レベッカ・デューと親しくなったり
やっぱレベッカ・デューの再登場が何かうれしかった
(ノ´∀`*)
子どもたち6人それぞれの物語があって
一つ大きな流れとして
「子供って、謎の自分が勝手に思い込んだルールに惑わされること、あるよなー」
ってのと
「悪い友達に騙されて、それで人生終わった、みたいに振り回されることってあるよなー」
と。
だからこそ、未成年って法律で色々保護されていて、
大人になるに従ってそういう呪縛から解き放たれていかなければならないんだなー
その作業を主にしていく親、教師って大事な存在だよなー
最後はギルバートがもうアンの事をそんなに愛してないんじゃないか?っていう
倦怠期の夫婦
みたいなテーマになったんだけど
いや・・・俺たちのギルバートがそんな薄情な男の訳ないだろ!
と思いながら読み進めた
ギルバートはやっぱり、男だった・・・
思わず泣きそうになった
(つ∀` )モフー
ただ思いやりと「愛してる」って言葉は本当に大事なんだな
(よく耳にする事ではあるけれども)
最後の
「なんという大家族だろう!」
というアンの一言が、彼女のここまでの人生の「勝利」の象徴だったんじゃなかろうか。