夜明けのはざま 町田そのこ ポプラ社
葬儀社が舞台の短編集なので、どの話にも人の死が絡み、
涙を拭くハンドタオルを横に置きながらの読書となりました
大事な人を喪った人、仕事として日々携わっている人
見送る人、見送られる人
様々な立場の登場人物たちが向き合うそれぞれの「死」。
重く辛いテーマではあるけれど
「生きる」ことについても考えさせられ
胸打たれた作品でした。
契り橋 高田郁 現代小説文庫
あきない世傳金と銀シリーズ(全13巻)の特別巻の上巻。
とうとう終わっちゃうのね金と銀、と思いながら大事に読みました。
大丈夫、まだ下巻がある‼︎
この「契り橋」では、本編では書かれていなかった
突然出奔した惣次がいかにして井筒屋三代目になったのかが書かれていて
今まで掴みどころのなかった惣次という人がやっと理解できたような気がしました。
ところで「あきない世傳」年明けにNHK BSでドラマ化され
この惣次を演じたのが加藤シゲアキくん。
シゲアキくん、私は悪声の人と認識しておりまして
惣次演れるの?と心配しておりましたが(←失礼)
ええ感じな惣次になってまして役者としてのシゲアキくんに驚きました。
年一くらいでゆっくりドラマ化して欲しいくらいです。
ツユクサナツコの一生 益田ミリ 新潮社
益田ミリさんの描く世界が好きです。
この作品もいつもの益田さんらしい
優しく静かで穏やかで、ときにぴりっとグッとくるそんなお話で
ほわほわ楽しく読んでいたわけですが
途中で、えっこれ……思ってたんと違ーう
そこから最後まで心の中は大嵐、読み終えて放心状態となりました。
第28回手塚治虫文化賞短編賞受賞 も大納得
コマが大きめで老眼にも優しいこの作品
ムスメの感想はただ一言 「これはやばい……」でした。
語彙力 どこいった〜〜〜