甲骨文字の体験講習と・・ | ぱすてるの非公式ブログ

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先月、自治会ニュースの印刷のため市の施設に行った時、貼ってあったチラシに
市の教育委員会ICカレッジの「甲骨文字講座」があるのを見つけました。
えっ!こんな講座が開かれているんだ~
家に帰ってから、HPを探してみると、ありました!
4月開講でちょうど募集中。一年間の講座です。

昨年末の友達の作品展で見た甲骨文字の作品に心惹かれましたが

それが学べる講座が身近にあった!

 

 

自宅からは少し遠く、市内循環バスで1時間くらいかかるのですが
月に一度だし、行けない時間帯ではないので早速申し込みしました。
定員10名でオーバーした場合は抽選で、結果は3月上旬にお知らせ、との事。
3月2.3日にICカレッジ合同の展示発表会と体験講習もあり、と書いてありました。

先月半ばからのスケジュールがキャパオーバーでキツカッタけど
この結果連絡と展示に行くのが楽しみで頑張りました。
実はまだ、幾つかやることは残っていますが、大きい物は土曜までに片付けて
やっと一安心したので、ギリギリ日曜に展示会に行くことができました。
この時点ではまだ結果連絡はなく、4月から受講できるのかどうか判りません。

会場は初めて行った、図書館などが併設された比較的新しい市の施設です。
図書館を抜けて奥まった所に、展示スペースと学習室があり
生け花や写真展示などと一緒に、こじんまりとした甲骨文字の展示があり
今年度の受講生と思われる方々の作品が展示されていました。



その奥に体験講習の部屋があり、絵手紙やその他幾つかの講習が出来るようになっていて、

先生は柔和な7.80代の男性で、若い時にはなかなかイケてたんじゃないかな?
詳しいお話をしていただき、実際に書いてみました。

 

今年の干支である「龍」の甲骨文字です。
初めに鉛筆で文字の骨格をトレースして、その上を筆で線描きし文字の形を覚えます。
次はそれに膨らみを持たせたものをトレースし、そこに墨のせて書きます。
最後は覚えた形をフリーハンドで書きます。
筆順はないそうです。

 



私が使ったのは書道用の小筆ですが、絵筆でも、なんなら小枝でも書くことは可能。
色々驚きましたが、そういったものが確立する前の文字なので当然かもしれないです。
一つの文字にもいろいろ種類があり、この資料の物は全部「龍」だそうです。
益々興味がそそられます。

 

 

新美術館で見た作品とは少し雰囲気が違いますが、先生の書かれた作品は

現存する元の文字を昇華させたものと、素朴な朴訥な線に近い物とがあって

どっちもいいなぁ~

 

 

発見されている文字は限られていて、すべての漢字に甲骨文字がある訳ではないというのも
ちょっと驚くのですが、考えてみれば当然ですね。
国語辞典には、甲骨文字が載っている物もあって、先生が見せてくれた「字源」には
時代によって変化した何種類かの文字が載せてありました。
それも知らなかった~~
私の持っている辞典には載っているのか確かめたかったのですが、最近は使う事もなく、

梱包を解いてない引っ越し荷物の中で眠っていると思われます。
思い出せば、この国語辞典も先日のブログに書いた「勉強学校」のお姉さん先生に
いただいた物で、他の国語辞典はいつか処分してしまったのに
これだけは大切にしてずーっと持っていますね。
出してあげなくては。

 


講座の申し込みをしているけど、受講のお知らせはまだないと言ったら
大丈夫です、と言うお返事。
帰ってからHPを見たら、締切は過ぎているけどまだ募集中になっていたので
定員以上にはなっていないと思われます。
良かった~~、というか、なんというか。

友達の作品展で甲骨文字を見た時、何年かかったらこんな文字が書けるようになるだろうと

嘆いていたのは少し間違っていて、甲骨文字書道は現代書道とは別の所にあるようです。
それが少しだけ近づいて来て、嬉しくてたまりません。

 

 

 

例の、添削のない書道教室は、今月で退会する予定です。
代わりに、自分が講座を持っているカルチャーセンターの中のいくつかの書道教室の中で
合いそうな所に行くつもりでしたが、この講座が一年で終了するので
その後でも良いかと考えていました。
先生のお話を聞いている中で、現代文字の書道も、仮名は兎も角、
漢字は必要かもと言う気がしてきたので、両方受講しようかとも思えてきました。
ただ、相方君の体調もあるので、今のところ今後の様子見です。
4月から、月に一度の「甲骨文字講座」楽しみたいと思います。

 

追記

たった今、このブログを書いていて、体験講習の時見せて頂いたご自身の著作本があれば

欲しいなと思いAmazonで探していました。

幾つか甲骨文字の本が表示された中に、小学校時代の書道の先生の本が出てきて

めちゃくちゃビックリして、涙が出そうになりました。

「都内に出かける」の中にも少しだけ触れた、小川南流先生です。

愛知県の田舎で教えていらっしゃった先生が、そんな本を出されているとは思いもせず

もう半世紀以上昔の話なのに、こんな形で再会する事があったなんて!

なんか、三段落ちみたいなお話で、導かれていたような・・・

多分私が小学生の頃、60代?

昔の方は今より大人びているので、もしかしたら50代?

でも、もういらっしゃらないのは言うべくもないです。

姪が、その先生の息子さんに書道を習っていたというのは聞いたことがありました。

 

嬉しいのか悲しいのか、何とも言えない気持ちで時の流れを思いつつ本をオーダーしました。

届くのは少し先になりそうです。