2024北海道ツーリング Part20 | 生涯旅人の徒然日記

生涯旅人の徒然日記

気の向くまま走るバイクツーリングが好きです

帯広市内の資料館をハシゴして、旧国鉄広尾線の愛国駅を訪問してきました。

 

見学を済ませて、次へと向かう途中に「とかち大正二輪館」なる施設がありました。

 

私設のバイク博物館のようで、コレクション約170台の旧車が展示されています。

 

 

せっかく青空が出てきたので、二輪館は次回のお楽しみにして、先へと進みます。

 

そしてやってきたのが、「愛国から幸福行き」切符の行き先「幸福駅」跡です。

 

かつての駅跡は、駐車場やトイレ、売店などがある幸福交通公園となっていました。

 

 

実際に広尾線を走っていたディーゼル車両が保存されていて、車内にも入れます。

 

当時の面影が残る列車は、レトロ感満載で、昔にタイムスリップした気分になれます。

 

帯広駅から80㎞南に位置する幸福駅が誕生したのは、60年以上前の1956年です。

 

 

駅名の由来は、駅周辺の地名「幸福町」にあります。かつてこの地域は、アイヌ語で

 

「幸震(さつない)」と呼ばれていました。その後、福井県の移住者が多かったため、

 

「幸震」と「福井」から一字ずつとって「幸福」と名付けられたと伝えられてます。

 

 

幸福駅の壁には、訪れた人の名刺や写真、幸せを願うメッセージがたくさんあります。

 

駅舎とプラットホームの間に設置された「幸福の鐘」は、鳴らすと幸せが舞い込むと

 

言われてます。駅前の売店では愛国から幸福行きの切符を販売していますよ。

 

 

続いてR236を南下していくと、せっかく晴れた空も怪しい雲が多くなってきました。

 

途中に「道の駅 忠類」があり、公園になっているので、バイクを停めて休憩です。

 

併設された「忠類ナウマン象記念館」も気になるので、見学していきましょう。

 

 

公園内にはナウマンゾウの親子像がありますが、1969年に忠類村(当時)の道路工事

 

現場から、偶然にナウマン象の化石が発見されました。工事アルバイトの少年が

 

見つけた塊が、教科書に載っているゾウの歯によく似ていることに気づいたそうです。

 

 

さっそく入館料300円を支払って、記念館のほうにも入ってみることにします。

 

ナウマン象の全身骨格標本がお出迎えしてくれますが、全長4.3メートルの、老齢の

 

雄のナウマン象で、一頭分の発掘に成功したのは、当時、世界で初めての偉業でした。

 

 

ナウマン象は、約65万年前から数万年前まで主にアジア東部に生息していました。

 

北海道には12万年前には本州から渡ってきて、高さ2.5m~3mでした。

 

名前の由来は、お雇い外国人のナウマン氏にちなんでいます。マンモス象の親類です。

 

 

この発掘では人工の礫器とみられる礫2点が出土しており、ナウマン象を追ってきた

 

人類がいたと考えられました。その後、復元作業のために京都大学へ移送され、

 

北海道開拓記念館に収蔵されます。のちに複製標本として世界へ広まりました。

 

 

さらに、土捨て場から紛れ込んだとされるマンモス象の臼歯が含まれていたため、

 

北海道においてマンモス象とナウマン象が共存していたことがわかっています。

 

ちなみに人口3,000人の村に、全国から1万人以上の人たちが押し寄せたそうです。

 

 

「忠類ナウマン象記念館」を後にして、引き続きR236を南下していきます。

 

雲行きが怪しくなり、ついに雨が降ってきましたので、襟裳岬は諦めて国道の野塚

 

トンネルを通って、浦河方面へとショートカットすることにしました。

 

 

トンネルを抜けると、雨もやみ気温も一気に上がってきました。そして青空も見える

 

ようになってきたため、レインウエアを脱いで、再びR236を南下し続けます。

 

峠を下ってしばらく走ると、やがて日高幌別川に沿って浦河へと抜けました。

 

 

浦河の町には浦河駅跡がひっそり残っていました。日高本線(苫小牧駅―様似駅間)

 

のうち116kmが2021年に廃止され、鵡川駅―様似駅間の24駅も廃止されました。

 

開業時から使われているという跨線橋は、日高本線唯一の存在だそうです。

 


※Part21へ続きます。

今日はここまでで終了です。
最後まで閲覧いただきまして、ありがとうございます。
また次回お会いしましょう。

ではおやすみなさい(^^)。

 

 

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