東北ツーリングの最終日、山形県鶴岡市のホテルを出て、R112を東へと向かいます。
「道の駅 月山あさひ博物館」へ立ち寄って、その先の月山ダムまでやってきました。
月山ダムは、梵字川に建設された高さ123メートルの重力式コンクリートダムです。
そして洪水調節・不特定利水・上水道・発電を目的とする、多目的ダムです。
ちなみにダム湖(人造湖)は、「あさひ月山湖」という名前が付けられていました。
併設のダム管理所に、展望台とダム関連の展示があるようなので入館してみます。
月山ダムの管理所の1階と2階は、インフォメーションホールになっています。
ダム湖に住む魚たちを展示しているほか、模型等による月山ダムの紹介が見れました。
また、2階には、ダム湖を展望できる展望デッキがあり、「月の女神像」もあります。
ダムを後にし、再び国道に戻って、「あさひ月山湖展望広場駐車場」へ移動しました。
管理所の展望台に「月の女神像」がありましたが、ここにも大きな像が立っています。
鶴岡市出身の彫刻家・加藤豊制作の作品で、月山ダムの守り神となっています。
月山の大自然から神秘的に出ずる月とともに姿を現した女神をイメージしています。
田沢湖の「たつこ像」や、十和田湖の「おとめ像」に通じるものがありますね。
あさひ月山湖の景色も堪能できたので、さらにR112を寒河江方面へと進みます。
あさひ湖の先から山形自動車道がR112に合流して、峠越えの区間に入ります。
現在は全長2620mの月山第一トンネルと、全長1530mの第二トンネルでパスします。
旧道はカーブの連続でしたが、こちらのルートはカーブも緩やかで走りやすいです。
この区間は「月山花笠ライン」もしくは旧道と区別のため「月山新道」と呼ばれます。
トンネルを抜けると、やがて月山ICで山形道が分岐し、月山湖の姿が見えてきます。
こちらからは、新緑の向こうに雪を被った出羽三山の素晴らしい景色がイイですね。
目の前にある月山湖は、寒河江川を堰き止めた寒河江ダムにより造られた人造湖です。
月山湖大噴水が有名で、噴水の最高到達点は、日本一の112mということです。
ダム高112m、ダム水没戸数112戸、国道112号と、112がオンパレードですね。
打ち上げ期間はGW頃〜11月で、平日は10:00〜16:00まで1時間おきに1日7回です。
直上主ノズルと、8本の揺動拡散ノズルによって徐々に高さを上げていくみたいです。
寒河江ダム展望広場にバイクを停め、大噴水を期待しましたが、見れませんでした。
峠区間も通り過ぎ、徐々に沿道の人家も増えて、やがて西川町まで走ってきました。
国道沿いにあったコンビニで、遅めの朝ご飯とコーヒータームにしました。
今は日本全国にコンビニがあって、ツーリング先で同じサービスを受けられ便利です。
休憩後はK26からR458へと道を変えて、「大江町 歴史民俗資料館」まで走ります。
建物は地主で知られる齋藤家の母屋と土蔵を中央公民館脇に解体、移築したものです。
館内には古い民具農具などが展示されていて、入館料は格安の100円となっています。
母屋は1823年の建築で、土蔵は1700年台前半に建築されたと考えられています。
どちらも町の文化財に指定され、2009年から資料館で青苧御膳の提供を始めました。
真麻うどんや青苧の茎の炒め煮、青苧もち、青苧ゼリーなどのメニューがあります。
「青苧(あおそ)」は、江戸時代、松山藩左沢領の第一の産物として保護、育成され、
重要な財源となった歴史があり、大江町を語るもののひとつだそうです。
ここでは、青苧を植栽し、刈取りから糸づくり、機織りまでの一連の流れを学べます。
さて、この資料館のある大江町左沢は、最上川による舟運の川港として栄えました。
江戸時代最上川では、米沢からの荷が左沢で積み替えられ、酒田まで運ばれました。
最上川舟運には欠かせない重要な中継地点で、その賑わいぶりは大正頃まで続きます。
酒田からは京の雅な文化が運ばれ、山車やお雛様などの舟運文化が華開きました。
そして全盛期時代には市が立ち、人々が集い、商業の町として大いににぎわいます。
細長い区間の町家の街並みが形成され、蔵座敷や市神跡等が今に残されています。
※Part22へ続きます。
今日はここまでで終了です。
最後まで閲覧いただきまして、ありがとうございます。
また次回お会いしましょう。
ではおやすみなさい(^^)。
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