悪天候による九州ツーリングキャンセルの代わりに出発した東北ツーリングですが、
1日目は高速移動を含めて、中尊寺やみちのく民俗村などを巡りました。
そして北上のホテルで迎えた2日目は、青空のとても良い天気の朝でした。
岩手県の有名人と言えば宮沢賢治ですが、その生まれ故郷が花巻市と言うことです。
せっかく花巻市まで来たので、町はずれにある「宮沢賢治記念館」を訪問します。
そして開館の8時30分を待って、入館料350円で見学していくことにしました。
ここでは賢治の愛用品、原稿など賢治ゆかりのものが多数展示されています。
またビデオやスライド、図書資料などで賢治宇宙にアプローチすることができます。
展示の他に、宮沢賢治関連のお土産品売店コーナーや喫茶スペースなどもあります。
宮澤 賢治は、仏教信仰と農民生活に根ざした創作を行った明治時代の童話作家です。
作品中の理想郷に、郷里の岩手県をイーハトーヴと名付けたことで知られます。
彼の作品は生前ほとんど一般には知られず、没後に広く知られ、世評が高まりました。
38年という短い生涯でしたが、宮沢賢治の作品は詩と童話の2種類があります。
詩には自らの心の動きが厳密に表現され、気象や鉱物の専門用語が使われてます。
これに対して童話は幻想的で、人類愛に溢れているといわれることが多いです。
賢治は29歳の時に高村光太郎と出会い、草野心平の詩誌の同人として活動します。
亡くなるまで無名だった賢治の作品を草野が世に紹介し、評価が高まりました。
「注文の多い料理店」や「銀河鉄道の夜」、「雨ニモ負ケズ」などの作品があります。
1926年には農民の生活向上を目指して農業指導を実践する協会を設立します。
多方面で活動を行いますが、無理がたたり病に倒れ、1933年この世を去りました。
宮沢賢治の世界を堪能し、最後に記念館からの展望を楽しんで次へと向かいます。
盛岡方面へ北上しますが、最短ルートのR4ではなく、R456からR396を走ります。
こちらのルートのほうが市街地を迂回できるので、快適に進むことが出来ます。
途中にはこんな感じの風景が広がり、雪を被った岩手山の姿も見えてきました。
せろおくんならこの先のダートも走って行けそうですが、ナンシーでは心配です。
ということで、Uターンできる場所まで行って、舗装路まで戻ることにしました。
天気は良いのですが、暖かくなりすぎて、視界にモヤがかかってしまいましたね。
北上川に沿って走ると、やがて交通量が増えて、盛岡市街へと近づいてきました。
盛岡市街の見所も多いので、いろいろと立ち寄りたい場所はあるのですが、
今日は青森県まで北上しなくてはならないので、今回はパスして先を急ぎます。
北上川の河川敷からは、こんなに大きく近づいた岩手山が見えていました。
八幡平方面にも行きたいのですが、まだこの時期は残雪がありそうですね。
お楽しみは後へと取っておいて、次は盛岡郊外の「松園寺」へと移動します。
松園寺の名前は知らない方も多いかと思いますが、ここには巨大な大仏があります。
その名も「盛岡大仏」で、高さ17メートル、重さは台座含めて約170トンです。
技術者12人が約2ヵ月の工事を経て、総工費7億円をかけて建立されました。
その材質は青銅でできており、奈良の大仏に匹敵する大きさと言われています。
この盛岡大仏には家内安全、無病息災、商売繁盛、交通安全の願いを込めています。
松園寺は、曹洞宗寺院で開山は1987年と、比較的新しいお寺のようです。
寺院の周囲や境内のあちこちに、厖大な句碑・歌碑・詩碑が建ち並んでいます。
その数は500基に及ぶということで、全てを見てまわるのもなかなか大変な数です。
碑の多くは、厚さ5cmほどの花崗岩の石板に、黒い塗料で文字を書いています。
この碑の中には、宮沢賢治の詩および短歌を記したものも含まれていました。
先ほど勉強した宮沢賢治ワールドが、こんなすぐに出てくるとは思いませんでした。
全く混雑してなかったのですが、見どころ満載の寺院なので、おススメしたいですね。
※Part6へ続きます。
今日はここまでで終了です。
最後まで閲覧いただきまして、ありがとうございます。
また次回お会いしましょう。
ではおやすみなさい(^^)。
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