ツーリング2日目も遠野から盛岡を経て、秋田県の旧田沢湖町までやってきました。
県道沿いにある「山のはちみつ屋」で、祭りを開催中につき少々混雑しています。
K38で湖畔に出たらK60に道を変えて、田沢湖の南半分を周回することにします。
田沢湖は、日本で最も深い湖であり、日本で19番目に広い湖沼でもあります。
その全域が県立自然公園に指定されており、日本百景にも選ばれている景勝地です。
1931年の調査では、摩周湖に迫る31mの透明度があり、水産生物も豊富でした。
しかし、発電所建設と農業振興のため、1940年から玉川の水を導入しました。
源流の玉川温泉が強酸性だったため、田沢湖の水は酸性化が進行したそうです。
その後、中和処理施設が運転を開始して、水質の改善を進めているとのことです。
湖畔道路を走って、田沢湖を象徴するモニュメントの「辰子像」までやってきました。
ここには龍へと変貌し、田沢湖の主になった「辰子」という娘の伝説が残っています。
そんな田沢湖の伝説を思いながら、静かな佇む湖と周囲の山々の景色を眺めます。
田沢湖の次は、K60からR105を経て、仙北市の角館までやってきました。
武家屋敷が立ち並ぶ通りは「内町」と呼ばれ、江戸時代末期の風景が残っています。
武家屋敷を見学したかったのですが、駐輪する場所が見当たらずに通り過ぎます。
そしてたどり着いたのが、JR田沢湖線と秋田内陸縦貫鉄道線の角館駅です。
秋田新幹線(ミニ新幹線)も角館には停車するので、駅には観光客が多いです。
2面3線のホームを持つ地上駅で、駅舎は武家屋敷をイメージして作られています。
秋田内陸線の駅舎はJR駅舎とは別に、こじんまりとした作りで設置されていました。
またかつて生保内線を走っていた蒸気機関車の車輪が、駅前に展示保存されています。
2つの川が交わった角に館が作られたことから、角館の名前が出来たとのことです。
駅前には、仙北市観光情報センター「角館駅前蔵」があったので、見学しておきます。
白壁の建物で、武家屋敷までの道や、ホテルや旅館などの案内をしてくれます。
また、観光パンフレットやマップを常備していて、観光ビデオを見ることができます。
角館を後にして、次はK11からR13を使って横手市街までやってきました。
横手では、横手城のある「横手公園」を散策していくことにしましょう。
日が傾き人影もまばらな駐車場にバイクを停めて、天守閣のほうへと歩きます。
明治時代に廃城になっていましたが、1965年に横手公園展望台として再建しました。
本来の横手城に天守はなかったのですが、岡崎城をモデルに建設されます。
この天守は、東北地方におけるはじめての模擬天守だそうです。
4階建ての館内は資料館と展望台があり、入場料は大人100円となっています。
2階の郷土資料館には、少ないながらも目を惹くような展示がありました。
写真は、江戸時代に横手城代家老の乗った駕籠と言い伝えられているそうです。
ちなみに館内の撮影はOKとの確認をしたうえで、こちらに掲載をしています。
そして江戸時代の武将が身に着けていたであろう、鎧も多数展示されていました。
他にも明治時代の花火打ち上げ用の木筒など、珍しいものもありました。
4階まで登ると、そこは展望室となっていて、360度の景色が楽しめます。
展望室からは横手盆地を一望にするほか、眼下に横手川、そして鳥海山まで仰ぎます。
崩落や敵の進入を防ぐため、斜面に韮を植えたため、韮城とも呼ばれていました。
すでに日が暮れようとしていたので、夕日を浴びながらの展望を楽しみます。
横手城の散策もし終えたところで、そろそろ宿泊地へと向かうことにしましょう。
今夜の宿は、岩手県の北上市ですので、東北横断自動車道で一気に移動します。
あれほど暑かった日中に比べて、日が沈みかけたら気温が一気に下がってきました。
トイレ休憩も兼ねて、途中の錦秋湖SAへ立ち寄って、残りのルートを確認します。
北上JCTからは東北道を北上して、北上江釣子ICで高速を降りました。
そして、R4沿いにある「モンテインホテル」へとチェックインします。
2階の踊り場が屋根代わりになるので、その下に駐輪させてもらいました。
近くの飲食店で食事を済ませ、屋上の展望大浴場に入って、まったりします。
そしていつもながらのお風呂上がりの檸檬サワーで、一息つくことにしましょう。
今日も岩手県の釜石から盛岡、秋田県の田沢湖、角館、横手と、良く走りました。
ツーリング最終日の明日のルートを確認しながら、今夜はぐっすりと眠れそうです。
※Part5へ続きます。
今日はここまでで終了です。
最後まで閲覧いただきまして、ありがとうございます。
また次回お会いしましょう。
ではおやすみなさい(^^)。
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