ニュージーランド縦断ツーリング(5) | 生涯旅人の徒然日記

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気の向くまま走るバイクツーリングが好きです

Fairlieで翌日の宿を検索すると、QeensTownなどの内陸観光地は何処も取れずに、結局東海岸沿いDunedin近くのMosgielに宿が取れました。と言うことで、翌日は内陸から東海岸へ抜けるルートに決まりました。
翌朝は雲の間から青空がのぞく天気で、R8を内陸へ向かえばその青空が徐々に広がってきました。
そしてしばらく走ると、深いターコイズブルーに輝くテカポ湖の姿が見えてきました。
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湖畔に立つと、サザンアルプスの連なる山々の姿が見渡せて、絵本から抜け出してきたかのような教会がひっそりとたたずんでいます。ここは善き羊飼いの教会と呼ばれ、1935年ヨーロッパからの開拓民によって建てられたものです。中に入ると祭壇の向こうに大きな窓があり、ガラス越しに湖とサザンアルプスが織りなす風景を見ることができます。教会のすぐそばには放牧地の柵のない境界線(バウンダリー)を守った犬の像があります。
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テカポ湖はかつて日本人観光客がたくさんいましたが、今は中国人観光客で溢れかえっています(^_^;)。
テカポを後にしてR8を西へと進みます。フラットな草原地帯がしばらく続き、低い丘を越えると突然目の前にプカキ湖の綺麗な姿が現れます。
とにかく水の色が日本では見れないほど濃いブルーで、サザンアルプスの雪山をバックにしばし見とれてしまう景色です。
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湖畔の展望の良いスポットを見つけては、自分のお気に入りの写真がたくさん撮れて、飽きることはありません。今回は行き止まりになってしまいますが、R80で湖の先にあるサザンアルプスの麓まで走ってみることにします。往復で120kmぐらいありそうなので、R80の分岐は曲がらずにまずはTwizelの町でガソリンを補給しておきます。大混雑のガソリンスタンドでしたが、無事に補給と朝飯を済ませてR80分岐まで戻り、Aoraki Mount Cookへと向かいます。
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分岐を先に進むとプカキ湖に沿って道は伸びていきます。途中は本当に絵葉書のような景色が続くので、バイクを停められればそのたびにカメラで撮影と忙しい限りです(^_^;)。サザンアルプスへ向かうので、もっと険しい道を想像していたのですが、意外と走りやすいルートが続きます。湖の姿が見えなくなると、広い河川敷を走るような感じになり、雪をたくさん被った山々の姿が大きくなってきました。
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R80分岐より50kmあまり走ると、Aoraki Mount Cookの村へとたどり着きます。その名のとおり、標高3754mニュージーランドの最高峰Aoraki Mount Cookが目の前に見える村です。標高3000mを越える18のピークと谷間を埋める数多くの氷河で形成されたサザンアルプス山脈は、年間降水量4000mm、降水日数149日の不安定な気象なので、こんなに晴れた日に訪れることができたのはラッキーだと思います。
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Aoraki Mount Cookの村にはビジターセンターや宿泊施設がありますが、手前より分岐するタスマンバレーロードが気になったのでそちらも走ってみることにします。
岩がゴロゴロとした荒涼とした景色が続き、最後は駐車場で終わりとなりました。ここから先は自分の足でトレッキングして進むことになり、ブルー湖やタズマン氷河が見れるとのことです。今回はトレッキング用の靴がないので、来た道を戻ります。
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Aoraki Mount CookからTwizelまで絶景を楽しみながら戻ります。途中のパーキングであまりにもジャリが深くて立ちゴケして、なかなかバイクが起こせずに焦りましたが、無事に分岐まで戻ってR8を西へと走ります。
しばらくは淡々とした牧草風景の中バイクを走らせますが、やがてOmaramaという町へとたどり着きます。そして羊の像が目を引くカフェで、コーヒーを飲みながら一休みです。
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この先は乾燥した丘陵地帯をアップダウンを繰り返しながら進むことになります。
気温もずいぶん高くなってきたので、バイクを停めると汗が出てきます。
特にこれと言ったスポットはないのですが、途中でリンディス峠と言うゆるやかな峰を越えることになります。
峠を越えると、リンディス川に沿って道は進むようになります。
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Tarrasを過ぎると右にR8AがWanaka方面へ分岐しますが、今回は宿の関係でこのままR8を南下することになります。ちなみにGreymouthから西海岸を進んでいれば、Wanakaまで来れたことになります。R8をさらに南下すると、右手にDunstan湖が見えてきました。湖畔に何ヵ所かキャンプが出来そうな場所が見られたので、時折バイクを停めて休憩させてもらいました。やがて湖の南端にあるCromwellの町までやってきました。ブルースジャクソン展望台から町を見下ろします。
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ここからQueensTownへ向かうR6が右へ分岐しますが、こちらはそのままR8を南下し続けることにします。この先は細長い湖に沿って木の生えない岩がゴロゴロした山肌を道は続いていきます。
Clydeの手前にダムが現れて、細長い湖は川へと変わります。ガソリンが無くなってきたのでClydeの町でスタンドを探すも、それらしき店は見当たらずに次のAlexandraまで走ることになりました。Alexandraでは給油をして、Roxburgh川に残る古い橋を見学です。
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ここからはひたすら牧歌的風景の続くR8を進んで、MillonにてR1へと突き当たります。R1はDunedin方面へ左折すると、今夜の宿泊地であるMosgielへとたどり着きました。予約していたMosgiel Regency Motelは広くてきれいな施設で、受付のおじさんが親切に一番奥の部屋まで案内してくれました。また、スーパーやレストランも市街地にあったので助かりました。
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シャワーを浴びて、買い出ししてきた食材とビールで大晦日の夜をここMosgielで過ごします(^_^;)。今夜はNZ最後の夜でもあるので、もう明日の宿を探す必要はありません。
※Part6へと続きます。