今さらだけど、東京エンデューロ2009・参加レポート!
あぁ、なんということ!
今はもう2010年の2月。
つい昨日参加したばかりのように感じていた「東京エンデューロ・クリスマスエディション2009」からすでに1ヶ月と21日が経過してしまっている!
そのときの感動を伝えなければいけない…と感じつつ年は明け、そして春の訪れさえ間近に迫っている!
は、早く書かないと忘れてしまうっ!
ということで、今日のブログ記事は東京エンデューロ参戦記!
+---+---+---+---+
ちなみに一番上に掲載した写真は東京エンデューロのスタートシーン。
新宿駅の朝のラッシュアワーかと勘違いしそうなほどの人の数!
これが全員自転車乗りだというから恐れ入る!
そう、これは東京の西にある昭和記念公園で開催された、大人気イベントなのだ。
参加したサイクリストの数は…えと、え~と…正確には知らないけれど数千名は楽に超えるだろう。
とてもとても気温の低かった2009年12月13日の日曜日は、その寒さとはうらはらに、熱いサイクリストたちの熱い思いが交叉するとてもホットなイベントとなったのだ。
+---+---+---+---+
まずはスタートシーンから。
実は私は第二走者だったので、写真のスタートシーンでは傍観していただけだ。
パートナーのbugalu さんが第一走者だったのだが、あろうことかスタートの瞬間、私はbugaluさんを見失ってしまっていた!(新宿駅並みの雑踏だもの…仕方ないか)
というわけで、その後約30分近くちょっと暇な(寒い…寒い…)時間を過ごした後に、ついに私の出番がやってくる。
ところが、そこで私はその日最大のトラブルに遭遇することとなる。
3周の走行を終えてピットに戻ってきたbugaluさんからタイム計測用のバンドを受け取り、自分の左足首に巻くと、私はピナレロくんに颯爽とまたがり、そしていつものように右のクリートをカチッとはめ、軽々とスタートする…ハズだった。
だが、右のクリートがビンディングペダルにはまらない!
「えぇっ!?」
私は力任せに右足をシマノのSPD-SLビンディングペダルに押しつける。
カチッ。
なんとかシューズはペダルにキャッチされた。
「よしっ!」
ここまでのロスタイムはまだまだ5秒ほど。大したことはない。
後方を確認する動作ももどかしく、私は右足を勢いよく踏み、愛車ピナレロくんをスタートさせる。
問題ない。ピナレロくんはスルスルと動き出す。
だが、さらなる試練が私を待ち受けていた!
いつもならスムーズにキャッチできるはずの左のペダルに、またもやシューズがはまらないのだ!
ピナレロくんは加速するどころか、徐々に減速していく。
私は左足にチカラを込めるが、それでもペダルははまらない。
「ええっ…これはどういうこと?」
そして私は気づく。
「あ、泥だ!」
そう、この昭和記念公園という場所は待機所が公園の敷地を使っている。だから地面は舗装されていない。一応芝が植えられているが、むき出しの土の部分が多いこの地面の状況では、シューズに取り付けられたクリートに泥が詰まってしまい、ビンディングペダルにシューズをカチッとはめることができない…という問題を生じさせてしまうのだ。(特にロード用のシューズはご存じのように泥にとても弱い。多くのサイクリストたちが思いも寄らない“泥の洗礼”を受けたことは間違いないだろう。)
私は焦る。
「く、く、ちく…」
そしてあきらめた。
乗車したままでは、私の左シューズはペダルには決してはまらない。
私は仕方なくピナレロくんを降りる。右脇を何台もの自転車が駆け抜けて行く。
いきなりのピンチ到来だ。だがこんなことでめげてはいけない。
私は泥を落とすべく左ペダルを地面にバウンスさせる。
左シューズから泥のかたまりが地面へと落ちる。
何度かそんなことをしたろうか。
私はもう一度スタートに挑戦する。
そしていつもよりもはるかに固い感触のビンディングペダルがようやくはまる。
ロスタイムは2分だろうか…3分だろうか。
ようやく私の東京エンデューロがはじまった。
+---+---+---+---+
スタートしたらこっちのもの。
私はウォームアップという意識で(そう、待機の間に身体は冷え切ってしまっていたのだ。)、中の上くらいの力で自転車を漕ぐ。ようやくらしい感じになってきた。
この昭和記念公園のスペシャルコース、実は結構走りやすい。
コースはおおむねフラット。多少のアップダウンはないわけではないが、なにしろ公園内の敷地を走る5kmコースだから標高差はそれほどあるものではない。
言い忘れたが、この東京エンデューロは4時間耐久レース。チーム単位で4時間の間に何周したかを競うものだ。もちろん参加者によりレベルは様々だから、すごく速い人もいれば、ほとんどサイクリング気分で走っている人も(おそらく)いるだろう。
道幅はまあまあ広い。一般のバス通りくらいの広さがあるだろうか。完全一方通行だし、歩行者もいないし、クルマもトラックもいない。もちろん信号もあるはずがない。そんな状況だからスピードを出して走るのがとても気持ち良い。一般道ではまずあり得ない素晴らしいシチュエーションだ。
私はまず1周目は様子見だと思っていたので、30km/h台の半ばくらいのスピードで流す。
半周ほど走ったころだろうか。
後ろで誰かが叫んでいるのが聞こえる。
ちょっとした緊張感が私をつつむ。
「通りまーす!」
そう、集団がやってきたのだ。ざっと数えて25~30台くらいだろうか。
明らかに自分より速い。
おそらく40km/h台の半ばくらい出ているのでは…。
超高級ディープリムホイールやら派手なチームジャージやらが私の右横を走り抜けていく。
結構迫力がある。
私も同じ自転車乗りなのに、なぜか珍しいものを見るように見入ってしまう。
「あ、そうだった。」
自分もこの“トレイン”に乗る資格があるのだ…。脚力というエンジンがその列車にふさわしいものであるならば…という条件付きだが。
だが、この“超高速弾丸列車”に見える集団に今乗る(もし乗れたとするなら)のは結構ヤバイ…ちょっと速すぎるかも…。そう感じてここはやり過ごすことにした。(結局この集団にはその後二度と出会わなかった。)
まずは1周走ってコースに慣れないと…。
一般道で5kmの距離というと、信号待ちがあったり、徐行しなければいけない場面も多いので結構距離があるように感じることが多いが、ここでの5kmは全然大した距離ではない。時間にして9分かからずに1周回できるから、いつもとはだいぶ距離感が違う。
そして私は最初の一周回を終え、そのまま2周目の走行に入る。
今度はもし集団が来たら乗るゾ!
私はそう心に決めると、自分にとってのそこそこのスピードで、なんとなく雰囲気をつかみかけてきたコースを走る。
コーナーは多少ある。自転車程度の速度ではそんなにタイトコーナーにはならないから、ラインを間違えなければどうということはない。
一カ所だけ結構な急勾配の登りがあるが、距離が非常に短い(おそらく30~40メートルくらい?)から、登りがきついという印象はない。
だが乗り手によっての速度差は結構あるから、いつも注意していることは必要だ。道路の左半分にはときおり結構遅いサイクリストもいるし、またいつあの超高速列車が来ないとも限らない。
そして2周目の半ばくらいだろうか。
集団が後方から近づいてきた。
今度の集団は12、3台くらいか。
速度は自分よりちょっと速い感じ。
これなら乗れるかも!
私はそう思ってタイミングを見計らって加速、その小集団の後方に付く。
「やった!」
私は見事に列車に乗ったのだ。
さっきの“新幹線のぞみ号”よりはちょっと規模が小さく、またさっきよりは多少ゆっくりな列車だから、ここでは“こだま号”としておくが、その“こだま号”やはり乗車のメリットはある。
普段の一般道でのツーリングではなかなか集団走行の効果をハッキリと体感するのは結構難しい気がするが、この状況では“集団効果”は確実に体感できる。
集団に付いていると明らかに速度が上がるのがわかる。足のワット数は上げていなくも速度だけが上がる。
楽ちん? いや、それは速度による。
自分にとっての限界に近いパワーでの走行なら、たとえ集団の中にいてもキツいだろうし、自分より実力が下の集団の中だったら相当に楽かもしれない。
私にとってこの“こだま号”はちょっとキツい。
いや、きちんと分析すると、2009年12月時点の私にはおそらくちょうど良い集団なのだと思う。(この“こだま号”にはその日中結構お世話になることになる。)
後から思ったのだが、最初結構キツく感じてしまったのは、私が集団走行に慣れていなかったから。
というのは、その後私は徐々にそのことを学んでいくのだが、無駄な力を使わない…というのは集団走行をラクにこなすための重要なコツになるのだ。
無駄な加速や減速をしない。これがおそらく、ラクに高速集団走行をこなすための第一の鉄則になるのだろう。
つまり、できるだけ無駄な加減速をしないためには、いつも数秒後のコースや走り方を予想しておかなければいけないということ。先読み、先読みで走りを予想しておけば、集団から不必要な遅れをとることはまずないから、それだけで無駄な力を使わずに済む。ボ~っと走っているようでいて、実は意外にアタマを使うのが集団走行なのだ。
たとえば、コーナーや登りなどでちょっと集団から遅れ気味になり、加速して追いつく…ようなことをやっていては集団の中でひとりだけ足を消耗してしまうことになる。そうなると、ある意味一番惨めな「付き切れ」を起こしてしまうかもしれない。
そして次に気づいたのが、ギア選択の重要性。
ケイデンスは90~100がいい…などという記事はよく雑誌などで見かけたものだが、この“教え”はこの集団走行の場面ではじめて意味を持ってくる。
一般道をツーリングで、まして一人で走っているときなど、実はケイデンスなどどうでも良い。
速度を競うための“縛り”がない一般走行では、多少遅くなったって速くなったって誰も困らないから、結構いい加減なギア選択でも全く問題がない。私などはときおりわざと重いギアを踏んだりして遊んで(いや、トレーニングして)いることもあるくらいだから…。
だが、この高速集団走行の場面では(あぁ、これを本物の「高速集団走行」と呼んでしまって良いものかはちょいと微妙だとしても)、ギアを先ほどの“数秒後の先読み”の上で適切に選択し、そして速めのケイデンスでラクにかつしっかりとペダルを回してやることができれば、最も効率的に集団に付いていくことができる。(ここで重すぎるギアを選択してしまうと足の消耗度が高くなるのが自分で体感できる。)
そんな発見をしながら、私は徐々に集団での走り方に慣れてきていた。
あぁ素晴らしき“高速集団走行”!
高めの心拍数での走行が苦しくないと言えば嘘になるが、私は今までに感じたことのない“楽しさ”を、昭和記念公園の森で確かに感じ始めていた。
そして、誰にも言ってはいなかったが、私にはどうしても実現させたいある課題があったのだ。今日、それを実現する機会など来るのだろうか…。私はそんなことを考えながら100前後のケイデンスでペダルを回す。
周回数はまだ2周。私の東京エンデューロはまだはじまったばかりだった。
+---+---+---+---+
というわけで、あまりにも長くなってしまったので、今日はここまでということで。
次回は“激安で10速化する!”のお話の続き。
東京エンデューロの続編はその次だろうか。
[ 前の記事へ | 次の記事へ ] [ 自転車で糖尿病を克服した!目次 ]
このブログは携帯でも見られます。
