自転車で糖尿病を克服した! -187ページ目

はじめてのパンク、超回復の驚き!

さて、話は2005年に遡る。


初のマウンテンバイク「JFK1号」が来てから約1週間。


私は疲労困憊していた。昨日家に帰ってきたときには(もちろん自転車でだ)、腕に力が入らず指先が震えるほど。今にして思えば、ムチャクチャなフォームで余計なところに力が入りまくりで乗っていたわけだし、その前は超運動不足状態だったわけなので、あたりまえといえばあたりまえなのだが、とにかくもう自転車にはしばらく乗りたくない…という感じだった。


それにしても「JFK1号」、走りが重い。中学生の頃の記憶では時速20km程度の巡航はもっと楽ちんだったような気がするのだが、このなんちゃってマウンテンバイク、何キロで走ってようが、楽に巡航できるということがない…私はそれほどヘタレになってしまったのだろうか…?


例のセキネVX-GTO は確かにもっと楽だった…と思う。いくらヘビー級のフラッシャーが付いていようと、どこまで必要だったかわからないディスクブレーキが付いていようと、もっと軽かった気がする。時速30kmだって出せたはず。それがこの「JFK1号」ときたら…。


あの「ラルプデュエズ峠 」にも2度チャレンジした。だが無惨にも砕け散った。しかも涼しい顔の電動ママチャリにさっそうと追い越された。果たして私はこの重い重いMTBルック車であの激坂を登り切ることができるのだろうか……


●散々こき下ろした愛すべき「JFK1号」は、翌朝、パンクしていた!


それは「JFK1号」君の私への密かな抵抗だったのかもしれない。あるいはちょっとは休め…という私への思いやりだったのかもしれない。いずれにせよ、パンクじゃぁどうしようもない(その当時は自分でチューブを換えるとかパンクを直すなんてことは思いつきもしなかった)。自転車屋に持って行く時間がない…。残念だけど時間ができるまで、乗るのを我慢するか…。


●そして一週間後…


やっと時間ができた。1週間、自転車に乗れなかった。クルマに乗せて自転車屋に「JFK1号」を持って行った。比較的そばにある大手自転車チェーン店「サイクルベースあ○ひ」である。


ちなみにこの「サイクルベースあ○ひ」、とても感じが良い。私のマウンテンバイクはオークションで買ったものだが、そこの店員たちはどこで買ったものだろうが、笑顔でいそいそと修理を行ってくれる。しかも修理代も結構リーズナブルだ。昔の“街の自転車屋”のイメージとはちょっと違う。次に自転車を買うときはココにしよう。私は密かにそう思った。


●その翌日…


さぁ、今日も通勤だ。そして今日は「二番目に近い駅」まで行く必要がある。そう、「ラルプデュエズ峠」を登るのだ。


「どうせ、あの坂、押すことになるのだろうなぁ…」


と若干沈んだ気持ちで「JFK1号」のペダルを踏みはじめた。もう8日間も自転車には乗っていない。あれだけヘタレだった私だもの…、きっともっとヘタレになっているに違いないんだろうなぁ、せっかく頑張ったのに…。


そんなことを考えながら、いよいよ「ラルプデュエズ峠」の入り口に差し掛かった。


●えっ、足が違う!超回復か!


なにしろモチベーションが下がっている。この坂では2度も砕け散ったのだ。しかもその後しばらく何のトレーニングもしていない。私はぼちぼち坂を上りはじめた。


「上れるわけな…」


「あれっ?」


やけに調子がいい。前回みたいな激疲労感が足にない!!!


3分の1をクリア。


まだ行けそうだ。


半分をクリア。


ちょっと疲れてきたが、前回はこのあたりでもう足が回らなくなったはず。でも今回はまだ行けるかも…。


4分の3をクリア。


新記録だ。さすがに足はちょっと疲れてきたが、最後までもつ可能性が見えてきたゾ。


アレ!アレ!


そして、私は遂にこの「ラルプデュエズ」を登り切ったのだ。一度も足を着くことなく。

つまり、こういうことだ。パンクによるこの8日間の休養の間に私の筋肉は超回復し、以前よりもパワーアップして蘇っていたのだ。あれほど不可能に見えた激坂チャレンジもあっさり片が付いた。以後私がこの坂でリタイアすることは二度となくなった。


「この峠をスイスイと走る電動ママチャリをブチ抜く」という目標設定が可能なことに見えてきたのは、まさにこの日だった。


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