電動ママチャリに勝つ方法!? 山岳王は誰だ?【ラスムッセンの悲劇~プロローグ】
忘れもしないあの日、私があの厳しい「ラルプデュエズ峠 」に2度目に挑戦し、無惨にも敗れ去ったあの日 。
私は坂の中腹で足がいっぱいいっぱいになり、見事撃沈。意気消沈してうめいている私の横を、汗ひとつかかず、ほんのいちべつをくれただけで、颯爽と(しかも楽そうに)自転車をこぎながら通り過ぎていったあの女性サイクリスト…。
私は何か秘訣があるはず…と思い、汗でにじむ(涙ではなかった…確かに)目をこすり、女性サイクリストの姿をかろうじて凝視し、発見したこと。そう、クランクのうしろになにやら箱のようなものが装備された自転車だったのだ。
電動自転車だ。モーターが装備されているのだ!俗に言う「電動ママチャリ」だ。
フレームの色はオレンジ。なにやらプロサイクリングチーム「ラボバンク」のチームカラーを彷彿させる鮮やかなペイント。サドルは明らかに低すぎるセッティングだったが、それがきっと彼女の好みなのだろう。あくまで軽々とペダルを回していた姿が印象的だ。
そう、彼女は、一説によると「高級住宅街の山岳王」、あるいは「世田谷の電動ラスムッセン」とも呼ばれているとか、いないとか…。
練習熱心で知られるその女性サイクリストは、ほぼ毎日のようにあの激坂を登っているらしい。さらに驚くことには、ときとして、その自転車に装備されたカゴにはウェイトを積み、負荷をさらに重くした状態で激しくもがきながら登ることもあるらしい…!? ちなみにそのウェイトは大根や豚肉、にんじんなどという食材を利用しているらしく、実用も兼ねた素晴らしいトレーニング方法の考案者でもあるのだ。
あの屈辱の日以来、私は、そんな女性電動山岳王の姿をいつも追い求めてきた。
いつかあのサイクリストに勝つのだ。そう思って、最初は苦しかった自転車通勤にも耐えてきた。
その後私は連日の厳しいトレーニングの甲斐もあって、太ももはあのときよりずっと太くなり、いくつもの山岳コースを克服し、見違えるようなフィジカルコンディションを獲得しているのだ。また、使っている機材も違う。あの重かったマウンテンバイク「JFK1号」はもう卒業し、今私は別の高性能な機材にまたがっている。しかもビンディング装備だ。
最近購入したジャイアントのマウンテンバイクRock 4500(通称「JFK2号」)は、あくまで快調、「二番目に近い駅」に向かう私にあの「ラルプデュエズ峠」の入り口が小さく見えてきた。
時は2006年4月、ある晴れた春の日のことである。
最近も何度かその激坂を通ったが、不運にもあの女性サイクリストに遭遇したことはない。いや、決してサインをもらおう…というわけではない。あくまでリベンジのために、私は彼女との遭遇を待っていたのだ。あの日以来ずっと…。
やがて私は坂の入り口にさしかかる。
おや、ほとんどのサイクリストが自転車を押して歩いている中、ひとりだけ自転車に乗って坂を登っているサイクリストがいる!女性だ。もしや!
私は心臓の鼓動が高まるのを感じた。(もしかしたら坂を登りはじめたからかもしれないが)
あの「世田谷の電動ラスムッセン」かもしれない。
私はケイデンスを100オーバーまで上げ、なんとか追いつき、追い越すのだ、と自分に鞭を打った。
フレームカラーは何色だ?あの「ラボバンク」カラーのオレンジか???
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というわけで、いよいよ話はクライマックスになりそうだが、ちょっと今日は個人的に所用があるので、非常に残念だが、続きは次回!お楽しみに。
※このブログに掲載されている話はすべて真実に基づいていますが、ただ、一部の表現に若干の個人的妄想が含まれている場合があります。ご注意ください。
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