ロードバイク初心者のピンチを救え!キャノンデールで猛特訓!
これが唐突に出現した我が家のロードバイク1号機キャノンデール・シナプス・フェミニン3。
よ~く見ると、たとえばデュラエースのシフトインジケータ(便利)が付いていたり、ブレーキが105に換装されていたり、微妙にマニアックな仕様になっている。ただ唯一の問題点は走行距離が伸びないこと。こればかりは私の一存では…。
【前回からの続き…】
キャノンデール・シナプス・フェミニン3はもちろんピカピカだ。キズひとつない。
それもそのはず。まだ納車されてから1分も経ってないのだ。だがオーナーは「怖くて乗れない…」と言う。
ここから家までは少なく見積もっても8km以上ある。
誰かが乗っていかなければならない。
私が? それも可能だが、私も自分の自転車「YFK1号」(ジャイアント・エスケープR3)に乗ってきている。それは妻には大きすぎるサイズだ。しかも妻が苦手とするビンディング・ペダルが付いている。車両交換は不可能だ。
必然的に妻がこのキャノンデールに乗っていかなければならない。
ならば…そうだ。特訓だ。
なんとか、付け焼き刃でもいい。超短時間集中トレーニングをして、妻にこのピカピカのロードバイクに乗るすべを身に付けさせるのだ!
私たちは、キャノンデール専門店の裏手にある路地に行き(もちろん押してだ。あぁ、なんたることだ!)、クルマの往来が少ないのを確かめると、その薄暗い路地は即席の厳しい訓練場となった。
時は2006年の夏の終わり頃。時刻は夕刻。あたりはもう暗くなってきている。
妻は心細そうに新品のロードバイクにまたがり、深呼吸する。
彼女は決して自転車に乗れないわけではない。事実クロスバイクを1台所有している。スペシャライズドのクロスライダーXCスポーツ(長い名前だ)というフロントサスペンション付きのものだ。つい最近ロングツーリングもこれでこなした(河口湖まで往復240kmを走破したのだ。大変なツアーになったのだが、これについては近いうちに詳細を書く予定)。
だから私はロードバイクといえどもそんなに大変なことはないだろう…と思っていたのだ。
ところがそれは明らかに間違いだった。ロードバイクとクロスバイクのあまりに大きなポジションの違いで、妻は走り出す前から自信喪失に陥ったのだ。
ならば、ベテランの私が指導すればいい…と思ったが、ここで大きな矛盾に突き当たる。
そう、私もロードバイクに乗ったことがなかった!のだ。
例の糖尿病発覚以来、2006年の夏までにすでに4,000km以上を自転車で走っているのは事実だ。そして近い未来にロードバイクのオーナーになる…これもまた事実(ピナレロのアングリルを注文しているのだ。だがまだ納車されていない)。
だが、よ~く考えてみると私はロードバイクに乗ったことが一度もなかった。そう、人生において一度もだ。
雑誌は良く見ているので知識は豊富だ。シマノのSTIレバーの操作方法だって知っている。クロスバイクに乗る限り、多少の坂だって怖じ気づきやしない。だが、ドロップハンドルの本格派のロードバイクにだけはまだ乗ったことがない。セミドロップハンドル(!)なら知っている。そうあのセキネVX-GTOなら乗りこなしていた。 だがそれはもうウン十年も前のこと。少年向けのセミドロップハンドル付きスポーツサイクルの経験など、2006年の現在において、それは何の意味も持たない。
さあ、困ったことになった。まさにお恥ずかしい限りだ。何のことはない、2人の初心者が最新ロードバイクを前に乗れなくて困り果てている…そんな図式だった。だが、この状況を打破しなければならない。いやなんとかできるはず。
自分に降りかかるすべての問題は自分が解決できるから起こるのだ!
という、どこかで読んだフレーズを思い出し、ありったけの「愛」と「根性」を込めて、妻のトレーナーとしてロードバイクの指導をすることとなった!
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私たちは中目黒の裏手の路地をゆっくりゆっくりと約30分ほど走った。700×23Cのスポーツタイヤを履く2台のスポーツバイクは、明らかに普通のママチャリよりも遅かった。その一台はときおりフラついてもいた。発進・停車もどこかぎこちなかった。普通の女子高生たちのママチャリの運転の方が遙かにスムーズに見えただろう…。だが、その厳しい特訓で、私の妻はどうにかロードバイクのコツをマスターし始めたらしい。私は妻に尋ねた。
「もう行けるか?」
妻はだまって頷いた。ただこの一言を付け加えた。
「大通りはダメ。クルマのいない道だけを通って。」
さて、長い長い帰り道のルートは複雑を極めた。大通りは全部迂回し、裏道の安全そうなところだけを走った。距離は当然長くなった。たったこれだけの距離なのに何度も休憩した。途中のオープンカフェで自転車を眺めながらディナーまでした。
3時間近くかかってやっと家までたどり着いた。まるで70kmくらい走ったような気分だった。
妻のロードバイクライフはこうして始まった。我が家の栄誉あるロードバイク一号機である。
だが、私のロードバイクライフはまだ始まっていなかった。妻に先を越された。
ピナレロ・アングリルを注文してからもう2ヶ月。しかし、例の自由が丘のお店からは「入荷した」との連絡はない。
私はさらにここから1ヶ月以上待たなければならなかったのである。そしてピナレロが納車されたその日はまさに嵐のような天候だった。次回はその様子!
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