カルチャーショック!はじめてのロードバイク走行会!
前回は、約1ヶ月ほど前の「ジャイアントホープ」の試練のお話だったが、今回は時系列をさらにさかのぼり、2007年2月のお話。B夫にとってははじめてとなるロードバイク走行会でのお話!
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ピナレロ君ことピナレロ・アングリルはまさに絶好調。多摩サイクリングロードは日野橋の手前で一旦途切れるが、住宅地の中をちょっと走るとまた復活する。B夫の乗るピナレロ・アングリルは多摩サイクリングロードを北上し、快調に目的地へと近づいていた。
時刻は朝9時50分頃。午前中はどちらかというと調子が出ないB夫だが、今日は足の回りもスムーズだ。これなら多少の峠でもなんとかなる…そんな好ましい感覚がB夫の体内で感じられる。
今日の第一目的地は日野橋のたもとにある野球場。ここまで来たらもう目と鼻と口。いや違った目と鼻の先だ。
いや、別に草野球をやろうという訳ではない。球技の才能が特に欠如していると思われるB夫にとって、野球観戦ならともかく(これは実は好きなのだけれど)、自分がプレイするなど、まさに過去のトラウマを呼び起こすとんでもないこと。(理由はブログの最初の方の記事に)ここまで彼が来たのはもちろん別の理由があったからに他ならない。
そう、ロードバイクの走行会だ。
ピナレロ君が納車されたのは2006年10月。2007年2月のこの時点までの約4ヶ月間、B夫はひとりで走るか、時々A子と走るくらいで、いわゆる集団で走る“走行会”というものを経験したことはなかった。
何回か前のブログで書いた青いキャノンデールとの高速走行などはまさにアクシデントのようなもの。“隠れスピード狂”のB夫は自分ひとりで走るときは結構“いいペース”で走っているつもりだが、果たして本物のロードバイク乗りたちの中で走るときにはどんなことが起きるのか、全く未知数であったのだ。
今回の走行会は、原宿にある某有名ロードバイク専門ショップ主催のもの。特にその店でピナレロ君を購入した訳ではないのだが、誰でも参加OKということで、B夫はちょっとだけ勇気を出して“お試し参加”をすることにしたのだ。(今日はもちろん“任務”ではない。休日のレジャーだ。初参加のロードバイク走行会で秘密調査活動ができるほどB夫に余裕があるはずがないのだ!)
だから、この時点のB夫は、この走行会にどんなレベルのどんな人たちが来るのか全く知らないし、その走行スピードが時速20km/h程度なのか、時速45km/hなのかもわからない。ましてやコースがどの程度厳しいのかも知らない…という訳で、ある意味“ブラインドデート”状態。楽しみでもあるけど、不安でもある…そんな感じだった。
ほどなくB夫は、日野橋野球場のメインスタンド裏にある駐車場に到着する。
いるいる。
いっぱいいる。
ロードバイクだらけだ!
ルック、コルナゴ、タイム、デローザ…
台数にして30台以上はいる。こんなに多数のロードバイクが集結しているのは見たことがない!B夫はちょっとドキドキしながら、主催者らしき人を探す。
「おはようございま~す。」
さわやかに挨拶するB夫を認識したのだろう、常連と思われるジャージ姿の男性と目が合う。
B夫はピナレロ君を降りる。自転車を立てかけるスペースはすでに皆占拠されてしまっているので、仕方なく地面にピナレロ君を寝せる。
その常連らしき彼は、このショップお揃いの特注ジャージを着ている。バリバリのローディのようだが、どちらかというと“重量級タイプ”の体型だ。あまり峠を得意とするようには見えないが、よく焼けた肌がその練習量を物語る。おそらく毎週来ているのだろう。
「あ、はじめての人ね。」
彼が話しかけてきた。
「それにしてもすごい荷物だなぁ…引っ越しみたいだ。」
え、いきなり、荷物のことを突っ込んできたゾ…B夫は少し面食らった。
そ、そう言えば、確かに彼の言う通りかもしれない。こういった走行会の“慣習”を全く知らなかったB夫は、確かに荷物を多く持ちすぎていた。
大きめのサドルバッグにはパンク修理キットとチューブでほぼ満載。背中にはリュックを背負っている。リュックのサイズは通常サイズ。特に小型ではないそれはB夫が日頃愛用しているもの。ジッパーを外し容量を拡げることでかなりの収容力を持つ。今日はそれほど中に物は入っていないものの、温度調整のためのウィンドブレーカーやタオル、予備のドリンクボトル、小さめのロック、ティッシュ、さらに、道に迷ったときのための地図などが収められている。
必要といえば必要…不要と思えば不要な微妙なもの。B夫にしてみたらないよりはある方が良いだろう…ということでとりあえず持ってきたのだが。やはり荷物が多すぎるのは明らかなようだ。B夫の“本日の計算違い”その1だ。
まわりを見渡すと確かにリュックを背負っている人はひとりもいない。B夫だけだ。
「これじゃ峠とかじゃキツイよ。そう、クルマにリュックを積んだらいい。」
この走行会にはクルマが同行しているのだ。ワゴンタイプの乗用車だ。
なんと、その自動車でB夫のリュックを運んでくれるという。確かに有り難いのだが、いきなりの予想外の展開にB夫はちょっと戸惑う。
「ただ、アレだなぁ、みんなからちぎれちゃったら、クルマに荷物があるから困るなぁ。なんとか付いてきてもらわないと…。」
その常連の彼は気になることを言う。まるでB夫が遅れてしまうことを予想したような言い方をする。
それってどういうこと?みんながすごーく速いということ? それともB夫がものすごーく遅そうに見えたということ? あるいはその両方?
B夫は若干の不快感と当惑を“思いやりへの感謝の笑顔”に素早く変換した。今日は楽しく走行会で走る。そのための当然の心遣いだ。
B夫はリュックの中の荷物で必要と思えるものだけをジャージの後ろポケットに移す。
タオルは必要なので持って行った方がいい。地図はいらないな。間違いなく…
あ、コレは必要だ。タバコ。(そう、B夫は煙を吸うのが好きなのだ。)B夫はそれをジャージのポケットへと移す。
その一瞬を、例の重量級の常連ローディは見逃さなかった。結構細かいことに気づく性格なのかもしれない。
すかさず一言突っ込みが入った。
「お、タバコなんか吸うんだぁ。へぇ。」
彼の言葉には驚きのニュアンスがある。だがそれにB夫はもっと驚いた。嫌煙大国アメリカでならともかく、平均的に男性の喫煙者がまだまだ相当数いる日本でタバコを持っているだけで驚かれたのは自分史上初だ!
(こ、ここにいる人たちって、もしかしてちょっと風習が違う???)
B夫はミニ・カルチャーショックを受けた。
なんだか色々驚くことがありそうだ。今日は。
でも、今日の第一の目的はロードバイク走行会を楽しむこと。
もちろん、今のちょっとした驚きと当惑も“細やかな思いやりへの感謝の笑顔”へと変換された。何の問題ない。
さぁ、はじめてのロードバイク走行会を楽しむぞ!
そろそろ出発の時間が近づいてきた。B夫はピナレロ君を起こすと、ここに到着したときより身軽になった出で立ちで、次の展開を待つ。
だが、このときB夫は堅く誓っていた。(絶対ちぎられたりなんかするものか!どんなに速くても集団に付いていってやる!特にこの重量級の常連ローディからは遅れないゾ!)
さぁ、どんなサプライズが待ち受けているのか…
いよいよスタートだ!ここから先は次回へ【続く】
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