雨。
今日は私立高校の推薦試験日。
学習塾は、公立高校受験に向けて面接練習が毎日。
.さて、以前の記事（リンク）の続き。
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『１００分de日本人論』
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第４章は、
『日本人の根源にあるもの』
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人類学者の中沢新一さんが選んだのは
『日本的霊性』鈴木大拙著
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鈴木大拙さん（１８７０～１９６６）、
仏教学者。
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中沢新一さんの解説によると、
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【日本的霊性の特徴】
- ・大地性 日常の生活の中に生かされる。
- 立ち居ふるまい。食事の仕方。農作業。
思想が大地、生活に降りてくる。
そして大地のほうから思想のほうに影響を与える。
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・莫妄想 自分の目の前のイリュージョンを取り去る。
するとこの世界がすごいクリアに見えてくる。
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・無分別智 ０と１，右と左、上とした
人は概念で分別して世界をとらえているが
この分別をとってしまおう。
根源にある無分別智
という智が動いている。
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【禅】の基本的な考え方。
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- 考え（分別）をとっぱらった時に
- 世界全体を直観的にとらえていく
無分別智というのが
大きく自分の目に広がっていく。
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人が花を見る。
花が人を見る。
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同時に起こっている。
花という命が人間に向かっているということでもある。
主も客もない状態が作り出されてくる。
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【浄土真宗】
分別をとってしまおう。
日常の作業をやっている。
仏への感謝はいらない。
究極、土を掘っている
自分の手と仏の手が
一体になる境地をめざす。
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親鸞の考え方。
「悪人正機」悪人こそが救済の対象。
大拙はこれを、善悪を越えた無分別智だという。
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「私たちは様々な分別を行っている」
成功 失敗
損 得
幸せ 不幸
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「奥で働いている無分別智を常に働かせながら
分別を相対化していく」
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松岡正剛さん。
「分別には限界がある」
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斉藤環さん。
「分別では、義務と欲望が混同される。
義務感を与えるのが分別。
１回そこ（分別）をとっぱらわないと、
自分のしたいことが
見えてこなかったりする」
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中沢新一さん。
「１番重要な日本人の知性の働かせ方ってのは、
分別が働いているところの、
同時に奥で
無分別智が働いている。
分別しているものを
無分別智の直観がいつも見ている」
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「（日本人は）この構造で、世界を見ている。
それが、日本人の目指してきた
清き明（あか）き心と言われるものの、大もとのあり方」
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これはなんだかすごい。
日本人て、こんなすごい知性をもってたわけ？
合理的に２分割しない、ということだよね。
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河合さんの行っていた中空構造と関わりがあるのかな。
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まだ続く。
夜投稿予定。