～母と弟。
いちょうの葉が落ちはじめた。
秋、だね。
昨日、母から電話があった。
「来月の
お父さんの一周忌、
来なくてもいいよ」
「えっ？」
「さっちゃんもタアも（叔母、叔父）、
遠いから、大変だからって言ってるから。
お父さんもわかってるから」
この夫婦は母の弟と父の妹が結婚している。
とてつもなく人が良く、母の近所に住み
あれこれと母に親身になってくれている。
母は1センチほどの乳がんがみつかって
今月手術すると言っていた。
８０歳なので
手術しない方がかえっていいと思うと私は言ったけれど、
母は手術するほうが安心するようなので
それはそれで母の選択だ。
そういうこともあるのに
来月の父の一周忌に来なくてもいい、と言う。
母は、私を縛らない。
私が子どもの頃は母は感情の起伏が激しくて
私に対する八つ当たりもひどかった。
かなりのけんかもした。
歳をとって、おちついている。
精神的に自立しているわけじゃない。
叔父夫婦と弟のおかげだろう。
弟は一緒に住んでいないけれど、
近所に住み、
父が亡くなってからは何ヶ月も母のところに泊まり込み、
今も手術前だからだろう、泊まっている。
「ヒトシ（弟）はなんて言ってる？
ヒトシ（弟）が来いって言うなら行くよ」
「ヒトシもいいって言うんじゃないの～？」
まあ、たしかに。
たとえば
私がいきなり地球の裏側に移住したとして
事後報告したとしたら、
たぶん弟は
「はあ～～～！？」
っとあきれかえり、
「おまえは昔っから、
変わってるもんな。
それがおまえだもんな」
と言うだろう。
で、
下の子 「え、行きたいんだけど」
私 「そうなの？」
下の子 「うん、長旅したいんだよね」
下の子のテストが近くなければ行くか。
下の子の宿題とかテストとか、
どうでもいいって思ってるんだけれど
私立なのでちゃんとクリアしていないと
卒業できないんだよね。
ではまたね。
夜投稿予定。