~父のこと。
夜中の月は曇っていてあまり見えなかった。
さて、
松原靖樹氏がブログで
「尊厳をないがしろにされたら怒れ!」
というようなことを書いていた。
で、
思いだした。
私が20代前半で実家にいた頃、
祖父が亡くなった。
その後なにかの法事の時に
父方の叔父、叔母たちが理不尽なことを父に言ってきた。
おとなしい父はだまって聞いている。
そのうち私は黙っていられなくなり
叔父たちと大げんかになったのだった。
まだ20代前半の小娘、
叔父たちに当然あっさり負け……
なかった。
ふだんへろんとしているけれど
イザとなると気迫がでる
ような気がする。
ただ私がね、
その時1番怒っていたのは
叔父たちじゃなかったんだ。
父に怒っていた。
なぜ怒らない?
と。
身内にたいして特に怒れない父だった。
その後だんだん怒れるようになったけれど
最後まで
怒れなかったね、
私には、
お父さん。
来月は父の一周忌。
ではまたね。