～母親の愛情が、娘を縛ることもある。
コンサルをやっていて多いのが、ご家族に縛られているということです。
毒親はわかりやすいのですが、いいお母さん、いいお父さんに縛られていることも、
とても多いのです。
ずう〜っと以前にやっていた、
「解決！ ナイナイアンサー」。
丸岡いずみさんの鬱病再発に対する不安を、
心屋仁之助さんが解決していました。
問題の芯をついたお話で、
特に
欝病＝
ブレーカーが落ちた
には深く納得しました。
心屋さんは、欝病を病気とはとらえていません。
病気ととらえて、再発率６０パーセントと言われれば、
誰だって怖くなりますよね。
そして、
弱いから欝病になるんじゃなくて、
頑張り過ぎるから欝病になる。
これも、すごくよくわかります。
つまり、
ブレーカーが落ちるのは
安全装置であって、
大きな意味でいえば失敗じゃない。
その生き方、考え方だと、危ないよ、
っていう危険信号。
欝病にしても、癌にしても、
何か大きな問題にしても、
それは、
心、魂からの危険信号なんですね。
欝病になる人は、
本当はたくさん危険信号が送られてきていたはずです。
なのに、がんばっちゃったから、
がんばれないように
ブレーカーを落としてくれているというわけです。
丸岡いずみさんは、欝病がひどくなった時に、
「お母さんに殺される」と心底思いました。
食事に、ヒ素をもられたと思ったんですね。
それは被害妄想なんだけれど、
実は核心をついていた
って思います。
丸岡さんは、
本当にお母さんに殺されようとしていたんです。
つまりね、
丸岡さんががんばったのは、
「お母さんの期待に応えたかった」から。
それで、
命を落とす寸前までがんばってしまったんですね。
だから、彼女の魂はわかっていたんです。
お母さんが私を殺そうとしている、
と。
それは、本当のお母さんというより、
自分の中に取り込んでしまった
お母さん。
母親に虐待される。
愛されない。
それって辛いって、すごくわかりやすいですよね。
でも、
愛されることが、辛いこともあるんです。
信田さよ子さんの
『母が重くてたまらない
墓守娘の嘆き』
には、母親の期待とか、愛情にがんじがらめに
からめとられた、娘達の悲痛の叫びが
書かれています。
愛情って、みんなちゃんと考えていないから、
「愛情」という呪縛を、良かれと思って、子どもにかけます。
子どもは、お母さんが好きだから、その呪縛を捨てずに、自分で苦しくなってしまうんです。
自分で、「こうすべき」「すばらしくいるべき」、
そう思って、つらくなってしまっている人が、
ほんとに多いです。
そこから、
自由になることが、自分を生きる、
大人になる、ということです。
感謝、親孝行という言葉で、
70歳になっても、大人になれていない人が多く、
そういう人は、自分の子どもたちも縛ります。
自分が自分の人生を生きる。
これが、誰にとっても1番です。
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