日付 | Tarih-i Bosna

Tarih-i Bosna

ボスニア近代史を中心に: 備忘録

M-Ž. チャリッチ: 2013: 戦争の経験は恒常的に働くような、確固とした大きさを持つものではない。想起する過程、そして回顧的まなざしの中で言葉を通じて自己のものにしようとする過程において変容し続けるものなのだ。Искуство рата није нека стабилна величина која константно делује, већ се мења у процесу сећања и ретроспективног језичког усвајања

 

W. ミュラー・フンク: 2014: 日付は語りの反復を通じて「意義あるものBedeutsamkeit」という地位を手に入れる。同時に「意義あるもの」は日付によってマーキングされる。「意義あるもの」が恰も「固定された」ものであるかのように見せるのは、日付の固定性が生む幻想である。しかし第一次大戦勃発やサライェヴォ事件が明白にするように、語りという行為は終わりなきものである。日付は時空上のコンテクストと共に放浪し、新たな日付と繋がって文化的記憶というものをも変容させていくようなものだ。