偶然と必然 & 『脱・暴走老人』 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

昨夜遅かったので目覚ましもセットせずに寝たところ。7時頃まで熟睡できた。やはり運動だけでなく難度の高い振り付けを覚えるという行為が脳神経系に適度な負担をかけて深い睡眠を促すのだろう。その意味では嫌になるほど難解な振り付けにも効能はあるかも?(汗)さて、起きてはみたものの少しも勉強する意欲がない。今日は諦めて遊び倒そう。

 

というわけでまた土曜日に補習決定(汗)

 

 

 

 

さて、昨夜から考えていたことを改めて纏めると、「いつもの中国にしては稚拙な政策変更」だとしたが、そしてその原因が《自己の権力基盤を盤石なものにするため、上海の李強のようなイエスマンだけを集めたからかも?》というのが、ひとまずの結論。

https://ameblo.jp/bigsur52/entry-12778519620.html

 

いずれにせよ、感染「拡大」ならぬ、「爆発」になる可能性もあるので、身構えていた方がいい。

 

オミクロンなら今の日本の状況だと大丈夫だろうが、人口が大きい中国で感染爆発が起これば変異が蓄積するのは確実=必然、その中から厄介な変異株が生まれないか=偶然、それが心配だ。こればかりは運に任せるしかない。

 

学部の教養時代に読んだ遺伝学の古典『偶然と必然』を思い出す。あの本と専門課程に進級してから読んだ『突然変異の分子生物学』が私の人生を変えたね。

https://ameblo.jp/bigsur52/entry-12583867386.html

 

 

 

 

庭の楓の落ち葉集めて山積みした。

 

 

夜の散歩の途中の風景。リサイクル工場と標識にはあるがあの鉄製の物は何に使うのだろう?

 

 

 

『脱・暴走老人』

谷本真由美著、朝日出版社、2018年初版。

 

まず最初に批判をしよう。こうした著者、ヨーロッパ在住で専門職を持ち、中流以上の生活をしている人に特有な、ヨーロッパが日本よりも上という意識が鼻を突く。

 

例えばロンドン住在のようだが、著者は旧英国領からの移民が沢山住む地区での生活体験があるのだろうか? 例えば、医療制度の点で日本に比べ欧州の優秀さを指摘するが、それならば何故、日本の方が健康寿命も平均寿命も10年以上優っているのか? さらには欧州はキューバにすら、GDPで大きく差をつけている発展途上国にすら、負けている。それは何故か? 中流以上の階級しか視野に入っていないからだと考えるがどうだろう?

 

それは兎も角、その以外の点で学ぶべき視点がないわけではないので紹介したい(笑)

 

因みに医療についてここで述べておけば、日本は自由アクセス。誰でもどこの病院にもいける。しかも本人負担はあるが診療、治療は望めばどんな治療も可能。しかし英国では医師の判断で、治療が効果ないと判断すれば受けられない。このことは著者も別のところで医療費問題のとことで認めている。曰く、

 

「治療は最小限、寿命がきたら諦める」p130

 

セカンドオピニオンも与えられず、一人の医師の判断だけで決められていいのか? これが今回のコロナ禍では如実に現れ、超過死亡率は医療資源の豊かなはずの英国でプラス15%にまで上昇した。コロナで死んだというよりはこうした状況の中での医療放棄が理由だろう。

 

今度の中国のコロナ対策でも心配するのはそれ。コロナのように死亡率が低い感染症では病気自身よりも、こうした波及効果の方が大きいのだ。適切な治療が受けられず、別の病気や事故、災害で人が亡くなるのを示すのがこの超過死亡率、Excess mortalityなのだ。

 

 

 

それはともかく、本題に戻ると、

 

著者は日本は暴走老人が多いというが、その数字を示さない。人口比あるいは、高齢者千人あたりの犯罪者率を出せば説得力があるが、そうした数字は皆無。印象だけで議論しても意味がない。とかくこうした議論はマスコミを筆頭によく聞く話。良い例が高齢者の自動車事故。因みに日本の殺人率はヨーロッパより1桁くらい低いくらいだ。今度調べてみよう。

 

もし、著者の意見が正しければ日本の殺人犯は老人だということになるが??