フェイク情報 & 『自由の命題』26 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

<フェイク情報>
一人当たりGDPの国際比較についてテレビで議論があっていた。本当か?と思い、自分で調べてみる。結果は典型的なフェイク情報。
https://ecodb.net/ranking/imf_ngdpdpc.html

 

フェイク情報図

 

 

自分で調べた図(訂正:下の図は左右が逆)

日本が低落した時期の部分だけ拡大したもので、しかも民主党時代の上昇というのは2番目の図の左の上昇分を拡大したもの。

付け加えるならば、これは名目GDPのグラフ、これを購買力平価でグラフを書き直すと例えば2000年の日本の最盛期(名目2位)の時の27位から現在の33位とそれほど大きく低下したわけではない。為替レイトは要注意!

経済力の低下は、政治の問題というよりはより総合的な問題。その原因を個人的には人口動静と人的資本、とりわけ高齢化と高等教育に関係があると考えている。

いつもの口癖は「数字でナンボ」だが、数字は普段から使っていないと簡単に騙される性質のもの。




『自由の命題』26
11章は「張り子のリヴァイアサン」この章に入って初めてこの本の著者の一人であるロビンソンの『歴史は実験できるか』を昔、読んだ事があることにきがつく。それはアフリカやラテンアメリカについて書いてある事が、どこかで聞いたような内容と重なることから。本当に迂闊でした~

アルゼンチンやコロンビア、その他のラテンアメリカとアフリカの数カ国は「張り子のリヴァイアサン」だと酷評する。p173

これらの国は腐敗と汚職が蔓延し、p175  p182 国民を守る公的サービスは貧困で、だからとって「リヴァイアサンの不在」というわけではなく、極めて専制的で暴力的で殺人も躊躇なく行う。両方の悪い部分を併せ持つと、散々な評価。p176

それで思うのだが、私のサルサの先生にはアルゼンチンとコロンビアから来た先生が多い。ともに母国の治安の悪さ(特にコロンビア)を話していたし、また経済もデタラメだとも聞いた。この時の先生が二人ともコロンビアのバランキージャからきた先生だったね。
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アルゼンチンはかつては牛肉の輸出などで繁栄した歴史を持つ国だが、急速に衰えた歴史を持つ。農業資源のみならず原油すらも自給できる天然資源に恵まれた国が何故、2001年11月の経済・金融危機に端を発したデフォルトを引き起こしたのか? 20世紀初頭には世界の穀物・牛肉供給地として栄え、最先進国だったという。 その後の両世界大戦時にも中立を守り、当然戦場とならずに食糧を世界中に売りまくって外貨を大量に稼いだ。 それは僅か半世紀前のことである。 ところが戦後みるみるうちに国が傾いてきた。
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こうした歴史を我々日本人はあまり知らない。