今日はOFF日。昼から地元の図書館に行き、頼んであった取り寄せ本『戦争の中国古代史』を受け取りに行った。これで、3冊同時並行で読まないといけないのは大変だが、ちょっと読んだ限り、それほど読みづらい本ではなさそう。
その後、またモールのスタバに行き、読書三昧。今日のモールはかなりの人出。どう考えてもゲームチェンジャであるワクチンがインド株の広がりに間に合うとは思えない。これで福岡にも第5波がやってくるだろうなと感じた。
…さて、今読んでいる『デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか』で以下のような一節があった。
『大講堂での100人相手の授業もオンラインで数万人に対しての授業もコストは変わらない… 凡庸な大学教授がありふれた教材を使い大教室で講義をしているがこれが不要になり、一握りの優秀な教師だけが生き残れる。…数十万人レベルの大学教師が失業する』
これはよく判る。まさにこのコロナ下でそれが進んだ気がする。多くの人が、
『大学でくだらない授業をする教師よりも、一握りの優秀な教師からオンラインで習った方がよっぽどいい… しかも場合によっては凄く安くつく』と。
昨日ウェブ試験でHSK3の試験を受けて意外にもそれなりの成績で合格した。これを元に考えて見た。
https://www.hskj.jp/level/check_test/
上記サイトの「紹介」によれば、
HSK2=中国語を用いた簡単な日常会話を行うことができ、初級中国語優秀レベルに到達している。大学の第二外国語における第一年度履修程度。
HSK3=生活・学習・仕事などの場面で基本的なコミュニケーションをとることができ、中国旅行の際にも大部分のことに対応できる。
また別のサイトによれば、
https://shushu9625.com/hsk-level3-way-of-studying-6501
『HSK3級の勉強時間の目安は「第二外国語における第二年度前期」とされています。時間に直すと約135時間くらいです(週2回の90分授業を15週間×3学期)』 とある。
つまり今回の模擬テストでHSK3レベルだとするなら、大学の2年前期履修レベル。
これを授業料で直してみよう。大体の目安としては、文系1コマ(90分)=国立2000円~私立3000円。だから1時間1,500円として、1,500円 x 135時間=~20万円! これをYoutubeだけで、無料で学んだことになる!
因みに、医系1コマ(90分)=~15,000円。
『つくられた格差』8
第4章は「バミュランドへようこそ」。このバミュランドとはバミューダ諸島とアイルランドの混合語だが、それには理由がある。GAFAMがアイルランドに子会社をつくり、本社をバミューダ諸島におけばほぼ法人税なしで巨額な収益を手にできたトリックを示唆している。
トランプが法人税を35%から21%へ減税する場面でこの章はスタートする。p111 これは世界中が法人税減税に我先に突き進む姿を象徴するもの。この本の中ではまだ、こうしたことについて国際的な税制の議論は始まっていないとするが(この原本は2019年初版)、p138 承知の通りバイデン後のG7はつい先頃、何とかそれに歯止めをかけることができた。しかしそれは15%を最低とする、現実に負けた姿だったのは記憶に新しい。さてこの後、予定されるG20にそれは受け継がれるか?
https://www.bbc.com/japanese/57373097
租税回避の方法を初めてこの本で知る。これまで租税回避について書かれた本は多かったが具体的な方法については十分解説がなかった。それはこういうことらしい。
アメリカの企業の子会社が一般的安い金利で金を借りる。それを本社に高い金利で貸し出す。当然、子会社は差額の金利手数料が入るが子会社の存在するバミュランドの所得税はゼロなので丸儲け。しかし本当に大きいのはアメリカ本社。本社は支払った利子は法人税控除ができる=税金が節約できる。(この方法は1980年に違法とされた)p117
あるいはナイキやアップルのロゴ(市場価値はない)あるいは検索アルゴリズム(これは価値がある)を小会社に売った上で、ロイヤル使用料を子会社に毎年払う。このロゴやアルゴリズムの販売価格が極めて小さいことはお金の本社への移動で分かっているが、ロイヤル使用料は膨大だ。勿論先の場合と同様、使用料は法人税控除の対象となるので、その分の税金は払わなくて良い。p120
因みにその使用料はGoogleの場合2017年で227億ドル、2兆円以上にもなる。p122 知的財産はほとんどこうして移転されているのが現状。あの贔屓のスターバックスも同様。あの場合はロゴかな?
現在アメリカの大企業の6割は稼ぎをバミュランドに計上している。p125