正念場 & 『甘いバナナの苦い現実』 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

<自由社会の正念場>
昨夜のNHKのニュース番組でNY市場が混乱しているらしい。背景には格差の拡大とそれに対する敵意があるらしい。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210130/k10012840901000.html

そんなことを考えるうちに最近、とみに感じることがある。それは自由主義社会の存在価値が問われつつある現状と、逆に一党独裁国家の自信の現れだ。

今、中国には欧米の超有名大学からの「海龟」が沢山戻ってきていて現在の中国のハイテクを支えている。彼らは私の知る限り決して現在の政府を批判的にみていない。それよりも欧米社会の問題点、欠陥をしっかり認識=経験していているという事実だ。それは今回のコロナ禍では非常に明瞭な形で現れたと思う。

今我々には「覚悟」と「決意」が求められると思う。
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<ブラタモリ>
土曜の夜「ブラタモリ」を観る。内容は湯布院。ここは何度も山登りで高校時代訪れた場所。その後温泉巡りでも定番。昔は由布院と呼んでいたと思うが?

番組でも温泉にまつわる地形の構造的な話だとか、歴史的背景だとか勉強になった。知れにしても驚いたのはタモリさんの博学さ! 一生勉強ですね!!



<飛び地>
先日Haoziさんのところの記事に関連して、調べていたら内モンゴル自治区に「加格達奇区」という黒竜江省の飛地があることに気がついた。
https://ameblo.jp/haozihaozi/entry-12654000318.html#cbox

ここで話題にしたら、「ふりーばるーん」さんから広島にも同じような飛び地があることを教えてもらう。
https://ameblo.jp/bigsur52/entry-12654206441.html

それで色々調べてみたら、広島の府中町の場合はマツダの本社とイオンモールが有り、それからの固定資産税が大きく、合併したら府中が損することで村町合併を拒否したとの経緯を知る。
https://ameblo.jp/munehiro417/entry-12655029078.html

実は私の住む町でも何度も合併話があったらしいが、福岡市に隣接し、巨大モールを持つなど財政的に豊かな糟屋町と久山町が拒否したらしい。全てありそうな話。これからのスマート行政を考えると村町合併は進めるべきだとするにが私の立場だが、住民の損得勘定が出てくるので難しい。

さて、問題は冒頭の「加格達奇区」のケースだが、ここも60年代に森林開発で当初黒竜江省管轄になったらしいが今では自治区から返してくださいとの話が出ているとか。詳細は不明だが、同じような事情が背景にあるにちがいない。これは今後の課題。



『甘いバナナの苦い現実』
石井正子他、コモンズ、2020年初版。

日本に輸入されるバナナの7~9割はフィリッピン産で、p25 しかもその98%はミンダナオ島産。p14 

これには驚いた。というのも何時も購入するバナナはエクアドル産が多いからだ。これはもしかすると何時も近所のイオンのスーパーで購入している特殊性からかもしれない。これは今後検証してみよう。

スペインの支配は南部には及ばなかったみたいで、米西戦争後(1898年)、米国の支配に替り、南部に変化が起こる。そしてこの南部こそバナナの栽培地になっている。p43 

それは南部のミンダナオ島にキリスト教徒を入植させることからスタートした。当時は先住民族とモロ(イスラム教徒)が支配していたが、かれら入植者への払下げは個人では16ヘクタール、法人とリースは1024ヘクタールの規定があったが、これがやがて骨抜きになる。また日本人のダミーによるリースが多発した為、外国人へのリースも禁止された。p45 骨抜きする方法は開発公社が自作農から借り入れ、それをリースした。p48

ここで1903年に日本人がこの地に多挙してやってくる話はある。p49 著者は表現として『行き場を失った』という表現をしているので、この文章を読んで、あの南米でも起こった日本人の「棄民」が頭に浮かんだが、調べてみるとこれは第二次世界大戦後の移民を指す。しかし、それよりも前にも同様なことは起こったのかもしれない。これは今後の課題。
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