『危機と決断』5 | Hiroshiのブログ

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<体調不良>
別に咳や熱はないが、お腹の調子が悪い。このところ初夏のような気温で寝冷えでもしたのか? 天気も悪く1日中雨が降る。このところ庭で読書が習慣になったので玄関に引き込みつつも外気にあたりながら読書。

 

『危機と決断』はなんとか下巻の半分まで読み終わったが、経済政策だの、金融政策だの、知らないことばかりでwebで調べても分からないことが多く、読み疲れ気分転換に『線文字Bの解読』という本を並行して読み始めた。

この本、初版は1962年だが本棚にあったのは2版で1976年版。大学院時代に購入したものだが全く記憶に残っていない。読んだかも不明。それならばこれを機会に読んでみたいと手に取る。本文は難解そうだが、とりあえず「はしがき」と「あとがき」は面白く読めた。




『危機と決断』5
サブプライムが新規住宅ローンに占める割合は1994年に5%以下、2005年には20%だったとか。p127 但し、これを問題視する人も少なかった。むしろ低所得者に住宅を届ける良い仕組みだと考える人もいたことは知っている。ただ問題は住宅ローンに記載されている詳細な契約内容を読む人はほとんどいないことも著者は知っていたが、これは著者が「比較的新しい分野である行動経済学」の信奉者だったからだという。p135 

以前から略奪的融資というものが以前からあり、p137 それは担保物件を高金利のローンで払えなくして取り上げるものがあるのでそれについては規制をしていたがサブプライムローンについては上記のことから甘かった。それで、サブプライムローンにより持ち家比率は1995年の64%から10年後の2005年には69%と大きく伸びたが、多くはアフリカ系やヒスパニック系、それに低所得者層だったらしい。p138 

また銀行などの金融機関も人出が追いつかない州の監督当局が担当する持ち株会社を使ってこのサブプライムローンを出していた。p140 その結果、後のリーマンショック後には差し押さえや滞納が2005年の6%から2009年には30%!を超えたとか。p143

この中であの私がトホホのブッシュと名付けたジュニアブッシュの人となりを示す逸話が語られる。p149 これを読む限り人柄はそれほど悪くもなかったようだ。ただし大統領としてはまた別の判断ができるだろう。

バーナンキはFRBでメールを使っていたが(当然だろうが前任者はそうでもなかったらしい)メールが殺到するのを避ける為、エドワード・クインスという警備チームに在籍するとされる、偽名を使っていたらしい(笑)また彼が議長としての最初の仕事は危機対応についての計画だったらしい。これには9-11以降の計画が基盤になったとか。p157 こうした点は確かにアメリカは進んでいる。日本は果たしてどうだろう?