<長くCOVID-19と付き合う>
中国はコロナ感染をほぼ武漢で制圧できたという。確定感染者数は6万7千人なので軽症者や不顕性感染者をその10倍の67万人と仮定すると、武漢市の総人口1089万人の6.2%が感染したとする。かなり集団免疫がついたのではないだろうか? ただし、武漢以外ではほとんど集団免疫はついてないのでこれからの出口政策が難しそう。
Drug repositionが進んでいると思うが、早く有効な特効薬が見つかることを期待する。これだと副作用の部分が既に検証されているので早いはず。一番の候補はアビガンか? 妊婦に副作用があるとのことだが…
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4767/trackback
『人口で語る世界史』6
ソ連の場合は「人口」と「民族」で連邦の消滅を説明できるとしている。つまり労働力の増加の抑制が <非効率な経済システムを維持ができなくなった> こと。またスラブと非スラブ=モスレムの分断が連邦の維持を保てなくなったという理解のようだ。p228
それ以外にソ連及びそのあとのロシアを蝕むものとしてアルコール依存症と自殺がロシア人男性の平均寿命を短くしたという。これは既にToddにより帝国の崩壊の原因として指摘された通り。p232 これは他の先進国が平均寿命を伸ばしたのに比べると実に驚くべき現象だ。
1989年=64歳、 2001年=58歳、2008年=59歳(女性73歳)
<データーベースとして>
モスクワでは20%がモスリム。p238
さて、ついに八章で日本、中国が「老いゆく巨人」として取り上げられる。冒頭、人口増加と工業化で列強の一員になり奇跡の成長を遂げた日本が少子高齢化で深刻な国、世界の少子高齢化の実験国になったことが語られる。一方の中国は一人っ子政策の後遺症が語られることになる。p247
まず歴史の針を戻して第一次世界大戦前の日本を西洋の観察者がどのように記録していたかが語られる。著者曰く、
『その時日本で起こっていたことが、二世代前にブリテンが経験していたことと同じことだということに気づいていた観察者は誰もいなかった』と。p253
すなわち、人口増大による<コストが低く熟練した労働者の存在>である。 p252
日本の将来と欧米のそれとの違いの1つに「移民」を取り上げている。欧米は第三世界や、西欧は東欧からの移民が多い。p262
最後に『先駆者となる日本から、他の国は学ぶことがあるかもしれない』と述べている。つまり日本の将来次第で学ぶべき例か、それとも避けるべき例になるかということだろう。p265