<行動を移す>
いろいろ心配したり、政府を批判しても仕方ない。ここは行動を移すことも大事かと考え、PCR検査の手助けになるかもしれないRNA抽出ボランティアを申し込んでみた。 県の保健研究所にメールして、コロナウイルスRNA抽出のボランティアが可能であることを申し出た。 その際、RNA抽出はもちろん、RT-PCRやP3レベルでの実験経験があることも申し添えた。
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翌日、土曜朝に研究所の保健部長さんから返信が来た。
『…先月から北九州市分や大分県分の応援検査を行う一方、逼迫している試薬の融通なども行っております。一方、当所の検査体制ですが、通常の担当部署(ウイルス課)に加え細菌検査部門や遺伝子検査経験者を動員すると共に保健所の検査部門からも動員した体制で検査業務にあたっております。今後、さらに、検査数が増加することも考えられますが、そのために、更なる他部署からの応援体制も検討しております…』 そして、最後に
『…お申し出に、私どもは心を支えられる気持ちで拝読させていただきました。大変感謝申し上げます。』 とのこと。
当然のことだが、前線の人は全力を尽くしていることが文面から感じられた。
ボランティアが不要との返事ではなく、かといってそれに向けての具体的な手続きの文面はない。多分、状況が逼迫すれば、ボランティアを受け入れるのではないか? その時が来たらできるだけ協力するつもりで腹を決めている。行動を移す時。
<危機的状況の時、腹を括れるか?>
歴史修正主義者だの右翼だのと言われるお方だが、私は「口先だけ勇ましい人物」だと見ていた。こんな状況で初めてそれぞれの人物の力量・胆力が露わになる。そんなことが判る機会かと。
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<スペイン>
先日のBackUp logへのコメントがきっかけで、昔読んだ本を思い出した。
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サンチェス・アルボルノス著の『スペインとイスラム;あるヨーロッパ中世』という本の中で彼は、
<レコンキスタからアメリカの植民地政策が同じ「心性」のもとに行なわれた歴史的事業であり、スペインにとってその後の歴史を決定する「悲劇」の事業>だと。
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『人口で語る世界史』5
七章はロシアと東側諸国について。先に人口が増えて第一次世界大戦ではドイツに対する強力な抵抗勢力であったロシアがやがて人口減に転じたことが語られる。ロシアに代わり登場したソビエトではそれほど人口が増えなかった。さらに加えて、平均寿命の減少という、驚くような事態が起こる。(すでにToddの研究を知っているものには驚きではないが)1950年代半ばで平均寿命の60歳が、1980年代でも64歳と他の西欧諸国の1/3程度しか伸びず。さらにソビエト崩壊前後では50年代に逆行したという。p219
更にそれ以上の重大な局面が語られる。それが先に少し述べた、ロシア系と非ロシア系の人口増減の違いである。特にムスリム地区の近代化で幼児死亡率が急激に改善されたため(それまでタジキスタン他ではロシアの3倍の死亡率だった)
これは共和国レベルのデーターで見ると実態が見られないという。例えばウズベクスタンではムスレムの人口が上昇しているのに対しロシア人は減少している。p221 特に軍隊においてソ連末期中央アジアから集めた新兵の3/4がロシア語を話せない!これはムスリムの若者人口が多いことによるらしい。p226
ところでこの著者はToddと同じような研究内容で結論も非常に似ているが、全くToddの研究を引用していない、不思議だ。こういう場合は普通2つの可能性が考えられる。
可能性1; 知らない <しかしこれは考え難い。
可能性2; 無視 <多分これでしょうね。
考査がある学術論文の際には必ずレフリーから指摘され、引用するように指示される(でないとアクセプトされない)これは公平性を保ち、先人の功績に敬意を払うためのこの世界での「お約束」だが。この本は一般向け、Toddがこの分野では世界的に余りに有名なので比較されるのが嫌で無視した?
ドイツ系イギリス人でフランス語が堪能だとかいうこの著者。もう少し大きな気持ちを持ってもいいような(笑)