<未来の貨幣はどのようなものになるのか?>
付録を残して、なんとか最後まで『ビットコインはチグリス川を漂う』を読み終えることができた。但し最後の2章はどれだけちゃんと理解できていたか心もとない。
この領域の本をさらに読み進めて少しずつ理解するしかないことは経験上分かっているので、それでいいと思っている。最後にあのハイエクが予言したという「電子マーカー付きトークン」について語り、それが既にスマホにより実現されていること。p238
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また、文字通りの「お薦めの1冊」とここで紹介した、ロゴフの『現金の呪い』が引き合いに出される。p276
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十分に理解できてないにしても、それらが登場する背景は判るのでそれ程大きな誤解をしているわけではなさそうだ。今後10回ほどに分けて紹介予定。以下はその3回目(笑)
『ビットコインはチグリス川を漂う』3
<分散型台帳と負債としての11世紀の「合札」>
2章では1066年という時代に既に分散型台帳と負債としてのマネーの機能を持つ「タリーアップ=合札」が存在したことを示す。この話は非常に面白かった。すなわち租税支払いにイングランドで王と州長官の間で負債の額を枝に刻み(目盛り)をいれて、それを縦割りにし。双方が保管する。棒切れは耐久性があるし(現在まで残っている)持ち運びも簡単。p46 そのうち収穫時期まで待てない王はこの合札を担保にいれて金を借りた。しかも本来よりも少し安い割引価格で。p47 この割引価格が金利になるのだが、キリスト教では金利は悪徳なのだが、それを意識的か無意識的か無視できる仕組みでもある。
図
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再度、ここでも元朝の紙幣の話が出てくる。フビライはこれを普及させるため、この代わりに金や銀を使おうとするものを死刑にしたと。p52、p10
そして次に貨幣の大々的な試験運用は新大陸で、植民地時代のアメリカで行われた。当時盟主であるイングランドは植民地に地金を送ることを禁止した。p54それで植民地では硬貨が造れず紙幣を発行した。それ以外にもカカオ本位制やタバコ本位制もあったとか。今の我々にすれば驚きだが実はタバコ本位制というのは刑務所でも存在したとどこかで読んだことがある。
<自治体の危機管理能力>
日曜21時時点での各県の報告(陽性/検査数)
福岡 金曜9時時点;3件/530件
愛知 木曜;109件/1795件
神奈川 木曜;50件/不明
東京 金曜;87件/1524件
北海道 土曜;144件/1410件
3日前の古いデーターを恥ずかしげもなく出している愛知、神奈川。前日土曜日までの結果を休日返上で出す北海道。それぞれの自治体の危機管理能力が垣間見えるデーター。 これはやはりリーダーの差か?