あるシンガポール人が言っていました。
日本にいるとアジアの状況がよくわからない。
ニュースがあまりやっていないと。
そこで、ちょっと今日は中国を考えてみました。
日本と同じ東アジアの国、中国。
今どう考えているのか。
またそこから見えてくるものとは。
ちょっと長いですけどよろしければ。
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●中国の影響力が高まっている
金融危機の後、中国の一挙手一投足が世界に重大な影響を及ぼすこととなった。しかし、それはいい影響だけではなかった。中国の成長は、国と民では見え方が違うようだ。
●中国の金融政策
現在、中国は資産バブルな中にいる。それは、08年リーマンショックに対する金融政策にある。中国は、大胆な、金融緩和措置、4兆元の投資拡大を行いGDPの成長率の回復に成功した。また、投資の80%は国有企業へであった。そして、その金が株式・不動産に流れ、上海株価総合指数は一時の倍以上に上昇しバブルが起きている。
しかし、国有企業は生産性が低く、金融危機が起きるまでは、民営化が進み淘汰されつつあった。その時期での国有企業への大規模投資は、経済の活性を損ない国際競争を抑圧しかねない。
●国有企業への財政投入と、それを引き起こす政治局面
そういった方針には、利益集団がかかわっている。彼らは、国有企業関係者であり、資金をバックに大きな力を持っている。99年国の企業改革で、エネルギー、国防、金融等の主力産業の独占的地位を確立し、高い利潤を確保している。
そして、株式化も進み、国家に利益を上納しなくてよくなり、企業間格差も広がっている。
また、彼らは、金融産業政策に強い影響力を持っている。バブルの恩恵を受けている議員は、国の金融財政方針を決める、中央経済工作会議で、インフレを懸念し引き締め転換に反対し、当面の積極的な財政政策の継続を決めた。つまり、共産党から巨大財閥が生まれようとしている。
その代表的な組織が太子党である。党は国有企業の80%の経営を握っている。彼らは金融危機で一層の富と影響力を強めた。その代表は、本国天皇との会見で議論を巻き起こした、習近平国家副主席である。
共産主義のコキントウ総書記は、政権のレームダック化を防ぐために、国防予算増大をするも太子党の勢いは止められない。
そもそも、太子党とは党指導部に3つある派閥の一つである。太子党は、経済的な利益で結ばれた党内最大の利益集団である。太子党は、コキントウがいる、共産党官僚中心派閥と、改革を恩恵を受けた新興富裕層の江沢民もいた上海派閥より経済、ネットワークの力が強い。そのため、近年非太子党指導者、江沢民、コキントウの出現はまれである。
また、太子党は特権階級であり、国民の心を得るのは難しく、中国を不安定化するリスクは高いと考えられる。
●共産主義に反対の市民運動
そんな中、不被代表という、誰にも代表をさせられたくないという国民運動が活発化している。
デモは、かつて農村が主流だった。近年、インターネットを使い、都市にも広がっている。
中国ネットユーザーは3億8400万人と拡大しており、国管理下にある新聞テレビより人気を博している。そういった直接民主主義は共産党支配を揺るがしかねない。
民主化を訴えるメールが奪われそうになった、グーグル問題も政府の危機感の表れのひとつではないだろうか。
●自高自大の落とし穴
中国は、経済、軍事力で世界第2位になることが現実化するに伴い、党内からは、「大国にふさわしい国際的な地位」を求める声が高まっている。また、経済発展を続けるため、資源求める声は、民衆・メディアにも高まっており、他国との摩擦も恐れずに利権確保を進めている。コキントウ総書記は、02年協調的な外交方針を示していたが、国内の対外強硬論が強まることにより、09年には、外交路線を強硬論に変更した。その表れか、金融危機や地球温暖化問題では発言を強め、攻撃的な態度をとっている。
米国は対話路線で対中政策をとっており、米国債保有にたいして中国に感謝の意を示したことも、中国の思い上がりを招いている。
一方、日中間でも、ガス田問題が火種となっており解決をしていない。
●結び
このように険しさを増す、中国の変貌に対し主要国が警戒を強めている。そして、対中政策を、見直し、協調路線に引き戻そうとしている。
一方鳩山首相は、『日中を軸に東アジア共同体を』と友好エールを送るも、問題に対する具体的な検討は進めておらず、中国の人権問題に対しても沈黙を守っている。中国を揺さぶる戦略もなく、友好エールばかり送っているのでは、中国は感謝するどころか、日本軽視するだけに終わるのではないか。