以前のブログにて、この汚れたピストン画像は見たことありますが、実はこのピストンは本来のZ400FX のピストンではなく、違う車種の流用品です。
10年以上前にこのバイクのエンジンをリフレッシュ作業した時には、もう純正品の手配が出来ずにかつ痛みも激しかったので、後継機の部品を流用しました。
Z400FX の生産から10年以上だった後継機の部品なので、細やかな所が良く出来ていたのと、今後部品が入手しやすいと考えたからです。しかし、10年以上が経ち摩耗や固着した部品の代替え部品は無いので今回は壊さないように注意して、綺麗にして組み付けました。
上手く外して、刺激臭のある薬液を使い。
いつもの、薬液(無臭)を使い
ゴシゴシと、特殊な工具で洗浄です。
あまりにも、薬液が汚れたので途中で入れ替えました。
ピストンリングも細かなところも、綺麗にします。
この小さい溝にも、汚れ(カーボン)がみっしりと着いていました。
この作業は溝落としと言います(大ウソ)
イニシャルD(マンガ)がわかる人だけ笑っていただければ…
どうでしょう?新品のようにキレイになりましたよ!
溝落としも完璧です♫
ピストンリングはよく見ると、まだ汚れが付いていたので、薬液をまた交換しつけ洗い。
キレイにしてから、乾燥させ錆やすい部品なので、早めに下処理。薄く油を塗布しました。
各気筒ごとに仕分けします。
小さな刻印があるので
(七倍率のルーペで確認)
比較のために、後ろに物差しを置いて見ました。
私、最近老眼になったので、小さ文字が見えなくてメガネとルーペが必須です!
普段何気なく使うバイクのエンジンの中身、小さな精密部品の集合体だとあらためて思いますね。
今回はこの辺で
【書き込み:小林元】