1962年からスタックス・レコード (Stax Records)のスタジオ・バンドとして結成されたBooker T. & the M.G.'s(Memphis Group)のメンバーとして活動。数々のセッションでその素晴らしいドラミングを残してくれました。中でもアル・グリーン(Al Green)の1972年の傑作アルバム「Let's Stay Together」で最高の演奏をしています。リック・マロッタ、スティーブ・ガット、バーナード・パーディなど個人的にハイハットワークが好きなドラマーは多いですが、アル・ジャクソンもその中の一人です。ハイハットのみならずスネアやキックのゴーストノートが相まって。そのうねり感は独特で、素晴らしいの一語に尽きます。

全米ナンバーワンヒットとなったアルバムのタイトルナンバー「Let's Stay Together」でのプレイは彼の最高のプレイのひとつです。決して重い音ではなく切れがあるのに纏わりつくような泥臭さ。何度聞いてもゾクゾクします。

同じくアルバム「レッツ・ステイ・トゥゲザー」から、ゆったりしたテンポで、タイトで心地よいグルーブ感が素晴らしいHow Can You Mend A Broken Heart

 

こちらも1972年のヒット曲。アルバム「Im still in love with you」のタイトルナンバーIm still in love with you

タイトかつだぶだぶしたようなルーズな感じがとても心地良く、唯一無二の素晴らしい演奏です。

 

1972年は彼の演奏に円熟味が増して最高のプレイヤーの一人として活動していた時期ですが、とれも残念な事に、1975年に殺人事件の被害者となり39歳の若さで死亡すると言うショッキングな最期を遂げています。