忍び寄るカラス/獸木inスイス・ドラゴンの山ピラトゥス | 獸木野生Official

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Blog by graphic novelist / Movie maker Maxine-Yeasty Kemonogi.
漫画家・映画監督獸木野生のオフィシャル・ブログ。著作PALM(パーム)、映画AppleEyeシリーズ。
ペット、アニマルライツ・コミュニティAID活動、旅行記他。

 
ずっとホテルの部屋やルツェルンの街から見えていた山、ピラトゥス

 

 
いよいよ雪山の翌日に登ることに....!
 
 
 
 
ピラトゥスは山頂を歩きたかったんだけど、みかけが険しそうなのと、曇ってるとちょっと雲海っぽい光景が見られると聞いたので、気温がいくらかでも低い曇り予報の日を待って決行!
 
 
 
 
こういう赤い登山電車に乗っていくらしい。
 
世界一急勾配の登山電車らしいぞ。
 
 
 
 
 
 
ところがなぜか獸木の乗った車両は白!
なんでー?
白があるなんて話聞いてないぞ。
しかも予報を裏切ってめっちゃ晴れてるし。
 
 
 
 
 
でも、一番後方の特等席に乗せていただきました(列の一番ビリだったから)
 
すごい遠くまで見渡せる〜
30分くらいかけて、ゆっくりゆっくり上がっていくよ
 
 
 
 
この登山電車は車両が連結してなくて、4台くらい間隔をおいて進むんだよ。
多分そうすると、こんな感じで他の車両の入った絶景が見られるから。
 
スイスではこういう細かいところがなんでも効率よくデザインされてて、感服いたしました。
 
 
 
 
 
山頂のホテルはスイスのリゾート感満載。
 
PALMのオーガス・ファミリーもこういうとこに泊めてあげたいなー
 
 
 
 
 
 
駅に登って来る電車が小さいー
 
 
 
 
 
あれっ、なんか黒い鳥がたくさんいるぞ!
 
 
ああっ、いかん!
また気が散ってる.....
 
 
 
 
今日は体力があるうちに山頂をピクニックしたいから、カラスに絡むのは後回しにして出発しなきゃ。
 
 
 
 
絶壁を歩くこのコース、
往復1時間、コースの大半は整備されてて平坦で歩きやすい
という場所らしい。
 
コースの大半はと言うところがミソで、最後のトリムスホルンと言う峰に登るところがきついから、体力に自信のない人はそこで引き返してもいいだろう、とあちこちに書いてあったのと、ルツェルンに来てから毎日山に登りっぱなしで、高いとこはもういいや感もあったので、獸木はそこからきっぱり引き返すと固く心に決めていた。
 
 
 
 
でも見とれちゃうなー
すごい景色だ!
 
 
 
 
お花もかわいい〜
 
 
 
 
 
こんなトンネルが各所にあるよ
 
 
 
序盤でトルコから移住してきたというご一家とスイス人女性のお友だちグループに出会い、写真の撮り方っこをしたりして引っかかる。
 
なごり惜しいけど、行き倒れる前に戻らなきゃいけないから、先にいくねー
 
 
 
 
このコースには所々ベンチがあって休めるようになっているんだが、前方のベンチで一服しながら、さっきの黒い鳥に餌やってるおばさんがいた。
 
 
 
 
 
 
獸木は急いでいたので、一旦は心を鬼にして通り過ぎたのだが、
後ろ髪を引かれて振り返ると.....
 
 
 
 
 
 
 
一瞬の間におばさんが鳥に囲まれていた‼︎
なんや〜⁈
あのおばさん、鳥に大人気やんけ‼︎
もしかしてお知り合いなんですか⁈
 
 
 
 
おい、頭に乗っとるぞ!
これは絶対他人同士じゃないな
 
 
 
 
 
獸木があまりのことに感心して見ていると、おばさんが、こっちへおいでと手招きしてる。
 
 
え?ワタシですか?
お呼ばれしてもよろしいの?
 
 
そしておばさんがネクタリンを削って獸木にくれ、それを鳥にあげてみんさいとジェスチャーする。
 
ソ、ソウデスカ?
 
 
 
 
そこでとりあえずベンチに腰掛けると、カサッという音と共にいきなり頭になんらかの重みが!
 
 
 
 
とととととと
 
 
 
 
鳥が乗っとる〜
 
 
 
 
見えない鳥にネクタリンを差し出すと、獸木の指先からそれをゲットして、そのまま飛び去ることなく、獸木の頭に居座って、帽子をお皿代わりにお食事〜
 
 
 
 
 
セルフィーにも付き合ってくれました。
 
ここで思い出したのだが、この辺りは鳥のエサの争奪戦が激しいらしく、ルツェルンでも白鳥の親子とカモメやカモが餌を奪い合うこんな光景を見かけたんだよね:
 
 
 
だが大胆に人間の上で食べれば他の鳥に餌を奪われる可能性はゼロ。
 
 
 
そこで賢いこの鳥は
頭を使ったんだね。
 
 
 
 
(スミマセン.......)
 
 
 
 
 
ソニア&ジョアキム夫妻に聞いたら、キバシガラスという鳥でした。
 

キバシガラスのウィキペディア記事:

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%90%E3%82%B7%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9

 
 
カラスよりちょっと小さめでクチバシが黄色いけど、あとはカラスそっくりな鳥だ。
 
ちなみにソニアちゃんがフランス語と英語でも鳥の名前を送ってくれたんだけど、Google翻訳したら...
 
 ・(Pyrrhocorax graculus)(英語)

ピロコラックスグラキュラス

 
 ・Chocard à bec jaune (フランス語)

黄色唐辛子

 
 
でした。
なんか好きになってきたな.....Google翻訳
 
 
 
 
おばさん、どうもありがとう❤️😊
 
 
 
さあ、折り返し地点もまだなのに明らかに遊び過ぎた獸木野生。自分なりにピッチをあげて道中を急ぐ。
  
 
 
あれっ、なんか階段が見えてきたぞ。
 
獸木がカラスちゃんとキャピキャピしてる間に獸木を追い越して行ったトルコファミリーとその友達のスイス人のレディが、「ここが最高峰よ」と教えてくれた。
 
ということは、獸木が折り返そうと心に誓った場所かな?
 
 
でもそんなに高そうには見えないよね。
ちょっと登ってみようか?
 
 
ちょっと
 
ちょっとだけね。
 
 
 
 
あらー、まだ先があった。
 
 
 
 
 ほんとだ
 
ほんとに高いわ。
 
道も石がゴロゴロでめっちゃ登りにくいわ。
 
 
 
  
えーい、ここまで来たんだし、せっかくだから頂上まで登っちゃおう!
 
 
 
 
 
温泉地バーデンでも獸木にささやいた悪魔の声が耳元で聞こえる。
 
 
 
 
いや、ここで引き返す勇気が大事だ。
 
具合が悪くなっては元も子もない。
 
 
帰ろう!
 
 
 
 
 
 
 
そうだ、偉いぞ獸木!
 
英断だ‼︎
 
英断だよー
 
 
 
きびすを返し黙々と折り返す獸木をほめ倒す獸木の良心!
 
 
 
降りながら見たトレイルはさらに急勾配で大迫力でした。

 
 
 
そしてまるでご褒美のようにひときわ美しい景色。
 
 
ほえ〜
 
 
 
 
 
 
引き返してよかったー。
 
 
 
 
誰か飛んどるし
 



虫や高山植物の撮影をしながらゆとりを持ってご帰還!
 
 
 
 
ご褒美にルツェルン駅の行きつけのベジタリアン・ブッフェレストランでビーガン・デザートを食べて帰りました。
 
 
 
 
ちなみに.....
 
 
 
ピラトゥスにはドラゴン伝説があるとかで、登山電車などのロゴもドラゴンなんだよ。
 
 
・ピラトゥスの竜伝承:
 
 
 
マスコットありw
 
 
 
でもって、楽曲もあるらしい。
 
・ピラトゥス:ドラゴンの山
 
 
 
 
そして翌日のルツェルン(曇り)からのピラトゥス
おー、曇っとる!
こういう時に行くと雲海見られるんだね。