忍び寄る牛/獸木inスイス・湖畔ハイキング | 獸木野生Official

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Blog by graphic novelist / Movie maker Maxine-Yeasty Kemonogi.
漫画家・映画監督獸木野生のオフィシャル・ブログ。著作PALM(パーム)、映画AppleEyeシリーズ。
ペット、アニマルライツ・コミュニティAID活動、旅行記他。











初めからまあまあ暑かったスイスだが、ここ数日いよいよ本格的に暑くなり、ちょっと困ってきた獸木。

療養?も兼ねているとは言え、どこにも行かず何も撮影しないでダラダラしてるのも悔しいが、ホテルを出るのが怖い.....


そこで

じゃあ寒そうなところへ行けばいいじゃん!

という単純な発想で、ルツェルン郊外のスキーリゾートらしい
ティトゥリス
という山に行くことにした。

なんかこんな感じに真夏でも雪のあるとこらしいぞ。これなら猛暑日でも大丈夫だね。





ティトゥリスには麓からロープウェイを乗り継いで行くんだが、まずはこういうフツーのやつに乗る。




眼下の牧草地に牛の群れ。

はるか下なんだが、カウベルの音はものすごく遠方まで届くので、カラカラという音がロープウェイの中まで聞こえてくる。




ティトゥリスも世界中の人が観光に来ていて、獸木はインドの皆さんと相乗り。
控えめにセルフィーに参加してくれたおじさんたち。



国も言葉もバラバラな観光客が、みんなお互い写真を撮ってあげたり、上方交換したり、助け合いながら山を楽しむ。
さすが永久中立国スイス。世界はひとつ感に溢れた場所だ。





そしてこのあと、こういうファンシーなロープウェイに乗り換えて頂上まで行く。

なんでもロープウェイそのものが展望台のように369度回転するすごいやつらしいぞ。




しかしその前に.....



獸木は中間地点のトゥリュプゼーTrubseeと言うところで途中下車し、湖を一周するハイキングをすることに。



スイスに来た途端温泉地のバーデンで熱中症になったあと、用心してまだ一度もハイキングはしてなかったのだが、ここのコースは40-60分と短くて、平坦そうで、標高高くて涼しそうだから何とかなりそうだったし、ロープウェイで一気に高いとこに上がると人によっては高山病で気分悪くなるらしいので、ちょっとブレイクして行こうと思ったのだ。



もおお天気最高。

普通は喜ぶべきだが、獸木の場合はお日様カンカン=命の危険なので、ちょっと歩いてみて暑いと感じたら中止する覚悟でスタート。




あれっ、牛さんだ!






前方を見ると土手に大勢集まってのどかに草を食んでいる。

そして見よ!前方の湖‼︎
なんと美しい景色なのか(涙)





まるで絵葉書の中に迷い込んだようである。

なんか信じらんないー
身の危険も忘れて一気に夢心地の獸木。



景色に見とれ、パシャパシャシャッターを切っていると、ずっとのどかにカラカラ聞こえていたカウベルの音がだんだん大きくなり、なんかガラガラとやかましくなって来た。


やがて音がガランガランと轟音になったので、さすがに夢から覚めて振り向くと....



目の前に牛さんの顔が‼︎

 なんやー⁈


獸木が夢に浸ってる背後を、さっきスタート地点で見かけた二頭がついてきていたのだ。




ココで写真からビデオに切り替えたのでYouTubeで見てね。

牛さん大接近ムービー:




なんかアフリカで一列に歩くシマウマの群れが突然現れて、まるで人間がそこにいないかのように獸木めがけて悠々と歩いて来た経験を思い出すな:



あの時はガイドのジョンに、「下がったほうがいいよ」(野生動物だからまあ当然)と言われて進路から退き、静かに撮影してたけど........今回はドメスティック・アニマルの牛のさんだから....

一緒にセルフィー!





スタート地点で大満足し、ハイキングどころか、
もうティトゥリスにも登らないで帰ってもいいかなーと思ったが、気候が爽やかだったのでさらに進むことに。

















野草もたくさん咲いていたよ。








動物・人間兼用?の水飲み場。







中間地点を過ぎたとこの小さい山小屋風のカフェで休憩。

はあ〜
(癒やされるあまりため息と共に魂が抜けていく音)



....今までの人生の中で一番素敵な体験かも。





そしてまたロープウェイに乗ると、さっきまでいた湖はもうあんなに小さく!

しかもなんか随分切り立った場所にあったんだね。



「人生で一番素敵な体験」のとこで、獸木をよく知ってる人たちは「またかよ…」と思っただろうが、人生最高の瞬間を度々更新してる獸木野生。

いろいろ大変だった反動でちょっとしたことで簡単に幸せを感じられる、お得かつお手軽な体質だから、こんなスイスにずっといたらほんとに昇天してしまうかも知れませんw



次はいよいよ360度回転するロープウェイに乗るよ。



お楽しみにー