激烈禊・セバトゥ沐浴/バリ取材旅行 | 獸木野生Official

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Blog by graphic novelist / Movie maker Maxine-Yeasty Kemonogi.
漫画家・映画監督獸木野生のオフィシャル・ブログ。著作PALM(パーム)、映画AppleEyeシリーズ。
ペット、アニマルライツ・コミュニティAID活動、旅行記他。

 

ゴア・ガジャの翌日、1日ホテルでのんびりした獸木野生。バリ4日目にいよいよ沐浴にチャレンジすることに。

 

場所は現在ガイドブックにも載っておらず、観光地化もされていないセバトゥティルダ・スダマラの二ヶ所。

 

 

*このバリ取材旅行記事は、旅行記コンテンツから一括で見られるよ:

http://www.magiccity.ne.jp/~bigcat/ECO/AIDTravel-con.html

 

 

地元のドライバーさんの車を1日チャーターするに当たり、ホテルのコンセルジュの方に、神様に失礼のないよう作法にのっとってきっちり沐浴させていただきたい旨を伝え、沐浴に同行してお参りなどをお手伝いしてくれ、さらに行き違いのないよう充分に英語でコミュニケーションのとれるドライバーさんを手配していただくようお願いする。

 

 

そして登場したのが、しっかり正装して来てくれた地元ドライバーの

アリヤナ(Ariyana)君

 

35歳。6歳を頭に3児の父。奥様とは職場結婚。携帯の待ち受けは末娘の写真💕

 

 

 

獸木は沐浴には水に入ると時と、そうでないとき用のサロンが2つ必要なので、ホテルで予備のサロンをお借りした。

サロン&ベルト着用や、お供えやお祈りなどのお作法のほか、女の人は生理時に沐浴できないとか、色々しきたりがあるから、事前にチェックして、ドライバーさんやガイドさんなど、サポートしてくれる人と一緒に行ってね。

 

あと沐浴はムルカットMelukat、英語だとThe purification ceremonyというらしい。

 

獸木は知らなかったので「Holy water thing」とかテキトーなことを言っていたが、コレでも問題なく通じるよ。

 

 

 

かなり本気で「獸木の運命は君にかかってるからよろしくね」とご挨拶して、アリヤナ君と打ち合わせ、まず強い浄化力で有名らしいセバトゥ、次にパワーをチャージして元気をくれるらしいティルダ・スダマラの順で回ることに。

 

セバトゥはグヌンカウィ・スバトゥ寺院(Pura Gunung Kawi Subatu)というところのすぐ近くで、この寺院は地球の歩き方とかにも案内が載っている。

 

地元のドライバーさんは皆知っているところで、ウブドからも近い(40分くらい)ので、セバトゥ1カ所だけならタクシーで気軽に往復もオッケー。

今回は沐浴だけで寺院の方はスキップしたが、とても素敵なところらしいよ。

 

 

 

暑くて日陰がなかったので早々に退散したが、途中で通るテララガンというところの有名なライステラスも一瞬だけ見学。

 

 

 

そして

 

バリ一の浄化力と誉れ高い(らしい)

 

Genah Melukat Sebatu

グナー・ムルカット・セバトゥ

 

に到着

 

 

 

君、ここって来たことあるの?とアリヤナ君に聞くと、

 

「よく来るよ。家族全員で。」

 

という返事。

こ、これは頼もしそうだ....

 

まず車を止めた場所からサロンを装着。

何しろサロンの着け方もわからないので、全てアリヤナ君が頼り。

さらにセバトゥにはロッカーなどもないらしいので、沐浴中は貴重品などもアリヤナ君に預かっていただくことになる。

ドライバーさんとの信頼関係はとても重要なのだ。

 

 

 

駐車場近くの、飲み物やスナックなんかを売ってるお店で、まずお供えを購入。

おばさんが冷蔵庫からお供えのお花なんかを出して一式セットしてくれる。

 

 

 

1カ所の沐浴で、こんなにたくさんのお供えを用意するよ。

 

 

 

 

お供えを持ち、獸木のリュックを背負ってくれたアリヤナ君に先導され、渓谷に向かって階段を降りて行く。

 

 

 

日陰に入ると、別世界のようにひんやり涼しくて快適に。

 

 

 

階段がきついとの触れ込みだったが、体力のない獸木でもマアマア何とかなったので、健康な皆さんなら全然大丈夫。

ただ階段一段の高さがあるので、一段抜かしとかは練習しといた方がいいかも。

 

 

「家族で来るって言ったけど、この階段お年寄りの方とかはどうするの?」

「お年寄りはちょっときついね。ここに来るのは50代とかそのくらいまでかなー。ところで君いくつ?」

「57歳っス。」

「あっ、ゴメン。僕は35だよ。」

「ああ、息子のいっこ下だね。まあ獸木がここに来るのは今回で最後だよ」

 

二人で階段にハアハアいいながら年齢差が気になるような、かえって気さくな関係になれるような微妙な会話を弾ませつつ、最初のお祈りスポットに到着。

 

 

 

まずアリヤナ君にお祈りの見本を見せてもらい、見よう見まねで、至らない部分を神様に謝罪しつつ、またバリの皆さんの幸せと安全を祈願させていただきながら一生懸命お祈り。

 

お供えの中の三色のお花は三人の違う神様を現しているそうで、一色ずつ手にとって、各神様に感謝を申し上げ、祈ってゆく。

一番最後は花を持たずお祈りして、感謝と善いお願い事をするのだそうだ。

 

 

 

沐浴場に着いたらさらにお祈りして、それからお手洗いで着替えて滝に向かう。

 

 

 

 

ここからは貴重品とともにカメラを預かってくれてるアリヤナ君が写真を撮影してくれてるよ。

 

 

この日は獸木の前に家族連れ一組が沐浴していた。

お子さんたちがキャーキャーはしゃいでとっても楽しそう。

行き違いに滝に向かう獸木、ニコニコしてるが、流れが強くてなかなか進めず結構苦戦中。

 

 

 

 

そしてついに滝に突入!

 

 

 

 

おおお〜!

 

 

 

以前タオヨガの合宿でみんなが滝に打たれてた時は、水が冷たすぎてパスした獸木。

 

・タオヨガの滝行?についてはココ:

https://ameblo.jp/bigcatstudio/entry-11914476730.html

 

 

でもセバトゥの滝は見た目は激しいけど、そんなに冷たすぎず、水圧もまあまあ何とかなるレベル

 

あまり色々考える余裕はないので、とにかく浴びていられるだけ浴びて、帰りは川をプカプカ浮いて戻る。

 

 

 

終わったらまたお祈りして、ハアハアと階段を登るのだが、心なしか前より元気が出て、張り切って登る。

 

 

 

周りの景色も何だか明るく見えるぞー!

 

 

 

そしてお供えを買った売店で、アリヤナ君に冷たいミネラルウォーターをおごっていただく。

 

ん?

 

それってなんか変では?獸木がおごる立場なのでは?

そういえばさっきもお供えに乗せるお布施を自腹で出してくれて、いいからいいからとか言ってたし、これって.....??

 

 

 

ご、ご馳走様です....

 

でわ、ちょうどお昼だし、今度は獸木がおごりますからー

 

 

すると・・・

 

「あー、まだちょっと入らないかなー。何しろホラ、朝ごはんたくさん食べたから。」

 

ええ〜っ⁈

アリヤナ君も⁈

 

実はガイドブックに、ドライバーさんにはお食事くらいはご馳走するのは礼儀と書いてあったので、最初のドライバーのグダイ君もランチに誘ったのだが、朝ご飯を大量に食べて来たからと言う理由で二日ともご辞退されていたのだ。

 

大量といっても見たわけではないのでどのくらいか想像がつかないのだが、グダイ君によると、「西洋人の友達がお前そんなに食って大丈夫か⁈と心配する位の量」ということ。

そしてグダイ君だけの話かと思ったら...

もしかしてバリの皆さんはみんなお昼抜いても平気なほど朝ごはん食べるということ⁇

 

 

真相は不明だが、とにかくこの日も駐車場で待ってくれるアリヤナ君に申し訳なく思いつつも1人でゆっくりランチ。

昨日人並みのお食事をして、実は自分もちょっとお腹キツかったので、田園を臨むレストランでバナナフライとバナナベースのスムジーをいただく。

 

こんな感じのレストランだった

 

 

 

 

 

車に戻って次の目的地へ向かう。

あの火山警報発令中のアグン山も間近に見えたよ(右の思い切り雲に隠れてるやつ。左の小さいお山は別の山)。

 

 

 

そして少し走ったところで・・・

沐浴の効果か突然目を開いていられないほどの激しい眠気が....!

 

 

 

ナビを駆使して目的地へ向かうアリヤナ君の横で必死に眠気と戦いながらコックリコックリ船を漕ぐ獸木。

 

 

 

 

ティルダ・スダマラに着くまでに撃沈してしまいそうな感じだが、大丈夫か?!

 

 

 

 

次回に続く....

 

 

 

*このバリ取材旅行記一括ンテンツはこちら:

http://www.magiccity.ne.jp/~bigcat/ECO/AIDTravel-con.html