皮下乳腺全摘術のイメージの誤解など | アメリのブログ 【非浸潤がんで検索されている方へ】

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乳がんの非浸潤がんに特化しているブログです。
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検索した方が見やすいようにするため日記的な書き方はしていません。

古いほう2010年11月から順に読んでいただけると分かりやすいと思います。

最初に手術方法を考えた時は、誰でもなるべく傷も少なく

乳房を残すいい方法はないか?と思うものです。


テレビでも放送されたり、ネットでもよく目にする「切らずに治す」方法は、

標準治療ではありません。

標準治療でないということは、ちゃんとしたエビデンスがないということで、

リスクが高いことを承知してやらなければならないと思います。

その上、保険適用ではありませんから、高額な自費を払う事になります。

リスクを承知で高額な費用を用意出来る人が自分で選んだのなら

それはそれでいいと思いますが、安全を考えるならやはり標準治療をするということが基本だと思います。


顕微鏡下の乳がん手術も標準治療ではないそうです。


私が最初に誤解したのは皮下乳腺全摘術です。

名前からすると乳頭などは残し、中の乳腺だけ全部取ってしまうのならば

全摘と同じなのではないか?全摘と同じならば再発もしないのだろう。これがいいかも。と思っていましたが、それは誤解でした。

この方法はインプラントを入れる再建とセットになった方法で、何本もの乳腺が全部集まる乳頭部を残します。

ですから当然、乳頭からまた癌が再発する可能性もあります。

だいたいが温存できない場合に行われる方法です。


美容整形での豊胸術の場合はインプラントは胸筋と乳腺の間に入れますが、

この場合は胸筋の下に入れます。まずはエキスパンダーという風船のようなもので

ふくらますのでそこにそれを入れ、あとからインプラントと交換するわけです。


素人考えでは乳腺を取った時にそこにインプラントを同時に入れてもらってそれで一回で終わり。というイメージを持ちましたので、それができれば一番いいのかな。と考えました。しかしそれでは血行が悪くなり乳頭部が壊死してしまう。

だからインプラントは筋肉の下に入れなければいけない。


普通の温存よりは再発率は低いと聞きますが、

胸筋の下に入れるということを知り、手術自体も大変なことなのだと思いました。

全摘と同じで再発しないなら、インプラントを入れずに終了でもいいと思いましたが

おそらくそんなやり方をしてくださる先生はいないでしょう。

全摘と同じではなく、どちらかと言うと温存に近いと言った方がいいと思いました。



結局、私の場合は標準治療の温存か全摘か

それで結論をだすことになったのです。