芥川賞受賞作品、『影裏(えいり)』。
受賞した時、「ジーンズを1本しか持っていないのにベストジーニスト賞を頂いたような気分です。」と会見で話していた沼田真佑さんの作品。
いよいよ明日、その映画が公開になります。
それに先駆けて原作を読んでおきました。
原作はわずか94ページの短編。
なんだ、あっという間に読み終わっちゃうじゃん
と思いきや、さすがは芥川賞受賞作品。
難読の漢字も多く、ちゃんと調べてからではないと読み進められないタチのルミナス、各駅停車の鈍行でなんとか読み終えることができました。
それにしても、描写がとても写実的とでもいいましょうか、映像がリアルに目の前に浮かび上がるような表現、それが素晴らしいと思いました。
実在する会社名や店舗名が出てくるのもユニーク
そして何よりも、親友と思っていた人物の裏の顔に触れ揺れ動く心の機微。
その親友が最終的にどうなったのか、具体的な描写はされていませんが…実際はやはりそうなのだろうと思いますが(ネタバレ回避的表現)
原作になかった部分も含め映像ではどのように表現されているのか、とても興味深いところです。
岩手を舞台とした物語、監督も岩手出身でオール岩手ロケ、というのもいいですね
いつ行けるかまだわかりませんが、近いうちに観に行ってみたいと思います